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ゆりやんレトリィバァ「アメリカで下ネタやったら拍手喝采」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.24 16:00 最終更新日:2019.06.24 16:00

ゆりやんレトリィバァ「アメリカで下ネタやったら拍手喝采」

 

 ゆりやんレトリィバァ(28)は、まだ芸歴6年目にも関わらず、『R-1ぐらんぷり2015』(関西テレビ系)で3位、『女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝という実績を持つ実力者。また「調子にのっちゃって!」というギャグも人気の女性ピン芸人である。

 

 2019年の「一番面白いと思う女芸人」ランキングで、友近と同率の1位に輝いた、人気と実力を兼ね備えた彼女に話を聞いた。

 

 

――今回初めて『ゆりやんJAPANツアー』と題して全国ツアーがあるんですよね。地元の奈良での開催もありますね。

 

ゆりやん はい。前は地元で下ネタをやって親に怒られました。

 

――どんな下ネタをやったんですか?

 

ゆりやん 全部が下ネタに思えちゃう人のネタがありまして。例えば、「これ黒板ですよね。下ネタやん! 黒板といえば緑やん、緑って木やん、木って地球やん、地球って丸いやん、丸いって、もう金玉やん!」というネタを、奈良の吉野という田舎でやったら……吉野の方は真面目なので、あんまり笑ったらアカンと思ったのか、ホンマに面白くなかったのか、どっちかやと思いますが。まぁ後者やと思いますけど(笑)。

 

 親も、ウケてたら、なんにも言わなかったと思うんですけど、スベってたし、下ネタやし、「何してるん! やめてくれ」ってなって怒られました。

 

――そもそも親の前で、なんで下ネタをやったんですか? という話ですよ。ゆりやんさんはアメリカ進出にも興味を持っているんですよね。「サウス・バイ・サウスウエスト」とうアメリカのイベントでネタをやってましたが、どうでしたか?

 

ゆりやん さっき言うてた下ネタを、たどたどしい英語でやったんです。そこに丸いテーブルのこたつが置いてあって、英語で「世界中に下ネタがはびこっています」と言って、こたつを見て「誰や、ここに、こたつ置いたん? こたつは丸い 丸いは金玉やん!」とか、見つけるものすべてを下ネタに結びつけるネタをやりました。

 

――アメリカ人の反応はどうでしたか?

 

ゆりやん 最初は「ん?」って感じだったんですけど、だんだん意味をわかってくれて、じわじわ笑いが来はじめて。オチをどれにしようと思ったら、(客席に)ちょうどロサンゼルス在住のお坊さんが4人座ってたんですよ。それで、そこに行って「金玉や! two!」って叫んだら、めっちゃウケて、事なきを得ました。お坊さんのおかげです。

 

――それを英語でやれてるのが凄いです。ネタもウケるし、アメリカを意識しますよね。

 

ゆりやん 意識していて、行きたいなとも思ってたんですけど、昨日占いに行ったら、アメリカに行くのはまだ早いって言われました。「あんたのやろうとしていることは薄いし、人望もないし、誰も助けてくれない」って言われたんです(笑)。

 

――ひどい言われようですね。占いとか気にする方なんですか?

 

ゆりやん 気にしますね。占い師さんに「一攫千金はないよ」って言われたので。

 

――その占い師さんは、よく当たることで有名な方なんですか?

 

ゆりやん はじめてお会いしたんですが、いい方です。

 

――いい方かどうかは重要じゃないですよ。当たるかどうかですよ(笑)。

 

ゆりやん いい方です。

 

――いい方かもしれませんが、それこそ吉本の先輩に綾部祐二さんや渡辺直美さんといったアメリカで頑張っている先輩がいます。占い師さんより、その2人に聞いた方がいいんじゃないですか?

 

ゆりやん ホンマに、そういうことを忘れていました(笑)。

 

――忘れてたんですか? 占い師さんに聞くより絶対にいいでしょ。

 

ゆりやん でも、いい方だったんで。

 

――さっきから、いい方って何なんですか(笑)。僕はゆりやんさんが、英語で4回もアメリカでネタをやっていることが凄いと思います。

 

ゆりやん でも占いの方に「あなたのやっているお笑いは、アメリカでは通用しない」って言われました(笑)。

 

――どんだけ言うんですか! ネタのことまで口出ししてきてますやん。

 

ゆりやん いい人でしたね。

 

――いや、いい人じゃないでしょ!

 

ゆりやん でも自分が、いかに未熟かというのを感じました。

 

――めっちゃ、占い師の言うことを聞きますね。絶大なる信頼をおいてますやん。でも、夢はアカデミー賞を受賞することなんでしょ。

 

ゆりやん それも占い師さんに言ったら「無理だよ! あんたは人望がないんだから、人望ない人が賞を取れないよ」って。

 

――ぼろくそですね。じゃあ、これからは人望を得るために、まずは人間性を高めてからアメリカに挑戦するということですか?

 

ゆりやん 人間性を高めるというか、まずは地元の奈良の吉野で、金玉のネタがちゃんとウケてからじゃないと、アメリカには行けないです(笑)

 

――親の前での下ネタリベンジは、もういいですよ(笑)!

 

ゆりやんレトリィバァ単独ツアー『ゆりやんJAPANツアー』は、7月12日の大阪なんばグランド花月を皮切りに全国5カ所で公演

 

取材・文/インタビューマン山下
 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー・お笑いジャーナリスト

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