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シドニー銀の篠原信一、いま明かす「世紀の大誤審」舞台裏

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.07.31 16:00FLASH編集部

シドニー銀の篠原信一、いま明かす「世紀の大誤審」舞台裏

写真:ロイター/アフロ

 

 シドニーオリンピック銀メダリストの篠原信一が、7月28日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に出演した。

 

 番組で篠原は、いわゆる「世紀の大誤審」で金メダルを逃した2000年のシドニー五輪について、「あまり人には言わなかったんですが、理由は『誤審』ではないんですね。じつは井上康生のせいなんですよ」と告白する。

 

 

 篠原は、オリンピック本番4日前に井上から「先輩、練習しましょうよ」と声をかけられ快諾。「僕からしたら、付き人ばかりと練習していると慣れも出てくるし、力の持った選手と練習できることの方がいい」と理由を明かし、こう振り返る。

 

「狭い練習会場で激しく練習するわけですよ。ふと『心の優しい篠原』からすると、無理に技をかけたり、無理に返して『井上康生にケガをさせたらダメだな』と(思った)。そしたら僕は井上康生に背負い投げで投げられた」

 

 壁際に投げ飛ばされた篠原は、ショックを受けたらしく、「いままで試合や練習でも背負い投げで投げられたことなんてない。井上の得意技、内股で投げられたこともない」と説明。ちなみにオリンピック直前の試合では、篠原が圧勝していたという。

 

「よし! 投げ返そう」と決意し、激しく取り組んだ篠原。するとまたしても背負い投げを決められてしまった。それでも、なんとか投げ返したかったが、時間がきてしまったため、井上が「ありがとうございました」と終了を宣言。

 

 ここで「もう一度やろうよ」と篠原が粘るも、「これで終わります」と、その場を去られてしまった。

 

「『あれ? 俺、調子悪いんかな?』と思ったまま(本番)当日を迎えた」と語る篠原。一方の井上は、尊敬する先輩を背負い投げできたことが自信につながったのか、すべて一本勝ちで金メダルを獲得した。

 

 篠原は、井上から後日、「当時、一番最強だと思っていた篠原先輩を2回も投げられた。『俺はいまが一番強いんだ!』と思ったまま試合に臨みたかった」と、練習を打ち切った理由を明かしたそうだ。

 

 篠原は最後に「結局、透き通ったクリスタルガラスのような心の優しさが出たばかりに勝てなかった。チャンピオンになるやつは自分のことしか考えない。『相手がケガをしてもいい』『自分だけ目立てばいい』という野村(忠宏)や井上が、金メダルを獲っちゃうわけですよ」と発言し、大きなため息をついていた。

 

 番組では、井上に負けた翌日も、再練習を断られたと明かし、「いい意味で自己中有心的なやつが金メダルを獲る」と繰り返し主張した篠原。本人の言う通り、心の優しさがあだとなって金メダルを逃してしまったのだろうか。

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