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『ドラゴンボール』野沢雅子も驚いた「アニメの力」余命を超えて…
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.07.31 20:00 最終更新日:2019.07.31 20:00
『ドラゴンボール』の孫悟空役などで知られる声優・野沢雅子が、7月28日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)で、「アニメの力」がもたらした奇跡について語った。
ある年、野沢は「2月いっぱいまでしか生きられない」と余命宣告をされた子供を持つ親から、「子供がドラゴンボールが大好きだから、色紙にサインをいただけませんか」という手紙が届いた。
野沢は悟空の声で「おっす! オラ、悟空。オラが劇場で待ってるからな、約束だぞ!」と、8月公開の映画を見てほしいという内容を吹き込んだテープを送ったという。
すると、その子供は余命宣告を超えて、8月まで生き続けて映画を映画館で鑑賞。起きるのも厳しい状況だったが、大好きな悟空のため、「どうしても椅子に座ってみる」と座席で見たという。その翌日に天に召されたが、父親から「息子が奇跡を起こして見られました」と感謝の手紙が届いた。
さらに医師からの手紙も添えてあり、「アニメの力って何なんでしょう、思い知らされました」と、目標を持つことが人の原動力になることを綴ってあったという。野沢は「改めてアニメの力ってなんてすごいんだろうと感じた」としみじみ振り返っていた。
野沢の話に、ネット上では「野沢雅子さんが語ってたアニメの力を感じるエピソード泣けた」「野沢雅子は国宝じゃないかと思った」など大反響を巻き起こした。
野沢は現在82歳で、これまで『いなかっぺ大将』の風大左衛門、『ど根性ガエル』のひろし、『銀河鉄道999』の星野鉄郎など多くのアニメの声を担当。『ボクらの時代』では、今後について野沢の口から「最低でも100歳。128までは(声優を)できると思ってる」という力強い言葉も飛び出した。
そんな声優界のレジェンドに対し、孫悟空のライバル・ベジータ役の堀川りょうが、ウェブ「ガジェット通信」で野沢と対談して、素顔を明かしている。
堀川は「一番最初にお会いしたときに感動した」と野沢を絶賛。現場で会う新人声優に対して「ね、お菓子食べる?」「大丈夫?」と緊張をほぐしてベストの状態で芝居ができるように配慮するという。「マコさん(野沢)の人間としての器のデカさを感じます」と敬意を表していた。
テレビ版放送時は、毎週アフレコ収録後、キャストのみならず、スタッフも一緒に食事に行き、時に温泉旅行にも行く仲だったという。
『ドラゴンボール』は、鳥山明氏の原作が優れているのはもちろんだが、野沢を中心とした声優陣の一体感が作品にも投影され、世界中のファンに感動を届けたのだ。