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『AKBINGO!』大島優子のひと声でバラエティの神が舞い降りた

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.24 19:16 最終更新日:2019.09.24 19:17

『AKBINGO!』大島優子のひと声でバラエティの神が舞い降りた

毛利プロデューサー

 

 9月24日の放送で11年の歴史に幕を閉じる『AKBINGO!』(日本テレビ系、24時59分~)。メンバーにとって初めて経験したバラエティ番組は、まさに「芸能人生の原点」だった――。

 

AKB48の公演を初めて見て、魅力的だと感じたんです。なんとか彼女たちを広めたいと思った」  

 

 そう語るのは、同番組プロデューサーを務める毛利忍氏だ。2008年1月には前身番組となる『AKB1じ59ふん!』を立ち上げた。2カ月後には『AKB0じ59ふん!』、さらに半年後には、現在の『AKBINGO!』が誕生した。

 

 

「スタッフも全員AKB48に入れ込んじゃって。スタッフの熱量が高かったのも、この番組の特徴かもしれません」

 

 その熱量ゆえ、最終回の収録には、歴代スタッフが大勢駆けつけたほどだ。

 

「番組作りの醍醐味は、やっぱり彼女たちの “ちょっとしたきっかけ” を見つけて、次の収録で膨らませてあげること」

 

 メンバーを語るときの毛利氏は本当に嬉しそうで、柏木由紀についてこう語ってくれた。

 

「彼女がある企画で、ふと『私、このゲーム向いていない』とリアクションして。文字にしてみるとそうでもないですが、なんかおもしろかったんです。そこで、次の企画会議で柏木を推したんです」

 

 するとその企画(ドッキリ)がかなりハマったようで。

 

「そこから、どんどんリアクション芸が上手になっていったんですよ。1回ごとに成長が見られて楽しかったです」  

 

 グループとしての成長を感じた瞬間もあったそうで、「ジョシ・ジョーシキ5」という企画がまさにそうだったという。

 

 一般の女子高生からアンケートを取り、カラオケでよく歌うアーティストを集計。そのランキングをメンバーが当てるというものだ。

 

「アンケートでは、空気を読んで回答しないように、『AKBINGO!』の名前を絶対に出さないようにしました」

 

 当時はスタッフ、メンバーともに、「AKB48は、一部の男性ファン以外にはまだまだ知名度が低い」という認識だったそうだ。

 

「1位だけが、なかなか当てられないんです。ことごとく外れるもんだから、大島優子がダメ元で『AKB48』って少しウケ狙いで言ったんですね。『テレビ的においしい』と思って。

 

 すると、それが正解だったんです。その瞬間ボロボロに泣き崩れちゃって。前田敦子も高橋みなみも同じように大号泣しちゃって」

 

 そこから、スタジオにいたメンバーたちも大号泣した。毛利氏は、「バラエティの神が降りた」と感じたという。

 

「それまで『売れてる』っていう実感がなかったものが、初めて数字として出てきて、嬉しかったんでしょうね」

 

 まさに “AKB時代” の夜明けの瞬間だった――。そんな「AKB48愛」の深い毛利氏が、メンバーにいつも伝えていることは。

 

「『とにかくバッターボックスに立って、バットを振る。空振りでもいいから全力で振り続けろ』と。すると、本当に使えるコメントが増えてくる」

 

 続けてこうも語った。

 

「でもね、僕自身がAKB48に人生を教わっているんです。『一度失敗しても、頑張っていたらいつか打席がまわってくる。そこでバットが振れてヒットが打てればいいな』って」

 

(週刊FLASH 2019年10月8日号)

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