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『これは経費で落ちません!』人気の秘密は3人組の饒舌コント
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.27 06:00 最終更新日:2019.09.27 06:00
多部未華子主演の『これは経費で落ちません!』(NHK)が、9月27日、最終回を迎える。すでにネット上では「本当に面白いドラマなので続編が見たい」「あれなくなったらもう生きていけない」と、続編希望の声が相次いでいる。
人気の秘密は何だったのか。
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「カタブツ経理女子・森若沙名子の役柄が多部さんにハマったことが一番ですが、脇を固める役者さんたちが芸達者で、コメディを理解していることが大きいと思います」と、ドラマウオッチャーの晴川日月奈氏。
「ドラマでは昔から3人組が多用されます。三者三様っていう言葉があるように、それぞれの違いや個性が発揮され、会話に勢いがつくからです。
今回のドラマでも、経理部長の新発田(吹越満)、営業部長の吉村(角田晃広)、総務部長の新島(モロ師岡)の3人組が第1話から活躍しています。3人はもともとお笑い畑の方々ですから、今回の役はまさに水を得た魚。
それに加えて、第6話から、麻吹美華(江口のりこ)が経理部に入ったことで、沙名子、後輩の佐々木真夕(伊藤沙莉)も3人組となり、経理部でのやり取りがいっそう楽しいものになってきました。江口さんも伊藤さんも素晴らしいコメディエンヌですね」(晴川氏)
江口のりこ(39)は劇団東京乾電池所属。劇団東京乾電池といえば、柄本明、ベンガル、綾田俊樹の3人が立ち上げた老舗の劇団。一時期はコント劇団として有名だったが、その後シリアスものもやるマルチな劇団に転向。江口はそこでお笑いと演技を磨き、すでに20年のキャリアを誇る。
伊藤沙莉(25)は、9歳のときに、『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』で子役デビューして早16年。現在同居中の兄は、吉本興業所属のお笑いコンビ「オズワルド」の伊藤俊介だ。インタビューで「伊藤家で話す『すべらない話』は私には百発百中」と兄を褒めちぎっている。
第9話は、まさにそのコメディエンヌたちが活躍する話だった。会社の公表前の売上データが流出し、パスワードの履歴から沙名子が犯人との噂が立つ。
他部署の女子たちは噂を真に受けるが、経理部の美華と真夕は沙名子の無実を信じ、それを証明しようとすぐに行動を開始する。
その結果、秘書の有本マリナ(ベッキー)の関与が疑われ、六本木のクラブでマリナがホステスの副業をしていることを突き止める。そのクラブで空接待が行われているかもしれず、美華と真夕は潜入捜査を敢行。
美華の元同僚で彼氏のリーさんが店内に潜入し、隠し撮りした画像をチェックすると、競合会社の執行役員と企業売買コンサルタントと談笑する部長たちの姿が……。
まさか買収談合? それとも、経理部をアウトソーシングしようとする専務への対抗措置? 謎めいた部長たちの行動、今後の経理部の行く末、そして沙名子が山田太陽(重岡大毅)のプロポーズを受けるか否か。すべてが27日の最終回で明らかになる。