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ディーン・フジオカ『シャーロック』絶妙シリーズに育つ予感
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.14 11:00 最終更新日:2019.10.14 11:00
ディーン・フジオカ主演の『シャーロック』(フジテレビ系、月曜21時~)が、初回視聴率12.8%の好発進を切った。
ディーン・フジオカといえば、NHKの連続テレビ小説『あさが来た』(2015)で五代友厚役を演じ、その爽やかなイケメンぶりで、空前の五代様ブームを巻き起こした。
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豊かな海外経験を持ち、5か国語(日本語、英語、中国語、広東語、韓国語)を話し、映画監督、ミュージシャンとしての才能も発揮する。アジアを拠点に幅広く活躍し、その後日本に拠点を移した俳優を「逆輸入俳優」と呼ぶが、この言葉を流行らせた張本人でもある。
だが、そのマルチなタレントぶりや日本人離れした完璧な顔立ち、さらにはバラエティ番組などで表出する自尊心の高さが鼻についたのか、嫌いな俳優アンケートなどで上位に選ばれることが多い。
そのせいか、『今からあなたを脅迫します』(2017)、『モンテ・クリスト伯~華麗なる復讐~』(2018)、『レ・ミゼラブル』(2019)と3本のテレビドラマに主演するも、いずれも視聴率には恵まれていない。
「『モンテ・クリスト伯』は評判は悪くないですよ。ギャラクシー賞も受賞していますし。そのときと同じプロデューサー、監督が『シャーロック』を作っていますし、脚本は『昼顔』『緊急取調室』の井上由美子さんですから、まず外すことはないと思います」と、ドラマウオッチャーの晴川日月奈氏が太鼓判を押す。
脚本家の井上由美子氏は、『ギフト』(1997)、『GOOD LUCK!!』(2003)、『エンジン』(2005)、『BG~身辺警護人~』(2018)と、木村拓哉の主演作品をいずれもヒットさせている。嫌われがちなイケメンをどう生かせばいいのか熟知していると言えそうだ。
となれば、『シャーロック』がディーン・フジオカのハマり役になる可能性も高そうだ。
「『シャーロック』がディーン・フジオカのハマり役になるかどうかは、ワトソンとの “バディ感” によるんじゃないですかねぇ。視聴者はバディものが好きですから。今、反発しているワトソンが今後、どう変わっていくのか、ふたりの会話がどんなものになっていくのか。それ次第で大化けするかもしれません」(晴川氏)
第1話は、事件を通して2人の出会いが描かれた。主人公・誉獅子雄(ディーン・フジオカ)は犯罪捜査専門のコンサルタントで、警視庁捜査一課の警部・江藤礼二(佐々木蔵之介)から依頼され、ある病院の医師の転落死事件を捜査する。
その病院の精神科医・若宮潤一(岩田剛典)が第2話以降、バディのワトソンとなるのだが、第1話では事件のカギを握る男として登場した。
若宮と死んだ医師は大学時代からの友人で、ともに不正入学によって医大に進学した過去を持つ。そのネタで脅された医師が脅迫犯を殺害。自首しようとしたところ、妻から「だったら死んで。医者をやめてただの犯罪者になったあなたには何の価値もない。死んで」と言われ、絶望して投身自殺したのが事件の真相だった。
謎は解けたが、正義を貫いた若宮は病院をやめ、無職となる。その若宮の部屋に、誉が大きな荷物を持ってやってきて、「一緒に暮らそう」と言う。誉のアパートは雨漏りがひどく、調査中から次の引っ越し先として狙いを定めていたのだ。
「ふざけるな!」と若宮は声を荒らげ、誉の荷物を窓から捨て始めるが、それを見た誉も、楽しそうに若宮の荷物を捨て始める。誉の変人っぷりに危機感を覚えた若宮が、万が一に備え、今後のことをすべて記録する、とパソコンに記述して第1話が終了した。
オンエア後、ネットでは、《剛典との絡みたくさん見たい》《これから月曜日が楽しみ》《キャラの強いバディものいいね》と反響は大きい。
第2話では、菅野美穂が15年ぶりに月9に登場することも発表され、話題性も十分だ。ディーン・フジオカと岩田剛典のバディがうまく機能し、視聴率が取れれば、『相棒』のようなシリーズものがフジテレビに誕生するかも。