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テレ東・佐久間P、社内評価あげたらニッポン放送でパーソナリティに

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.23 06:00 最終更新日:2019.10.23 06:00

テレ東・佐久間P、社内評価あげたらニッポン放送でパーソナリティに

 

「1年前は想像がつかなかったですね(笑)。まあ、人気があるというより、珍しがられている感じなんでしょうね」

 

 就職活動時に入社試験を受けるも、採用されなかったニッポン放送。テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行氏(43)はいま、自局に所属したまま、深夜3時から4時30分まで生放送される『オールナイトニッポン0(ZERO)』の水曜パーソナリティを務めている。

 

 

「ずっと(ニッポン放送に)憧れていたんです。ただ、自分が出演したかったわけじゃなくて、ディレクターをやりたかったんですけど……」

 

 会社員が、他企業へ越境するのは容易ではない。その背景には、入社直後、ADだったころの決意があった。

 

「『仕事を断わるのをやめよう』と思った時期があったんです。それで、ドラマのADをやりながら、報道も担当していたことがあるんですよ。

 

 隅田川花火大会の中継番組をやって、そのまま徹夜で、4時間半の選挙特番のフロアディレクターをやったこともありました。当選しそうな人のリストを、必死で覚えて。好きなことをやるために、『まずは、自分の評価をちゃんと上げないといけないな』と思ったんです」

 

 ドラマ、バラエティ、報道と、部署をまたいでの仕事を経験。社内での評価を得た。続いて、タレントとの信頼関係を築いていくことになる。

 

「『ゴッドタン』に加えて、30代前半のときに立ち上げた『ピラメキーノ』(2009年から2015年まで放送された子供向けバラエティ番組)が、両方とも芸人と絡む番組だったので、けっこうイジられるようになってきて。同時に、僕の名前を視聴者の方にも覚えてもらったんだと思います」

 

 やがて、おぎやはぎやバナナマン、アルコ&ピースらのラジオ番組に呼ばれるようになる。そのときのトーク力が評判になり、2015年に冠特番『オールナイトニッポンR』で単独パーソナリティに抜擢された。当然、1回きりのはずだった。

 

 しかし、「ニッポン放送のディレクターが企画書を出しつづけてくれていた」ことと、2018年に『AKB48のオールナイトニッポン』に何度か出演して好評を得たことで、2019年4月から、まさかのレギュラー化が決定した。

 

「驚きました。テレビ東京の上層部は、けっこう話し合ったみたいです。前例がないし、生放送だから炎上するリスクがありますよね。

 

 まあ、僕が多少変わった社員で、他局のテレビ番組に出たり、お笑いコンテストの審査員もけっこうやっていたので、『佐久間は大丈夫じゃないの』っていう感じで、OKしていただいたんだと思うんですけど」

 

 そうしてレギュラー放送が始まると、「体力的には、思ったよりきつくないんですよね」と、余裕を見せる。とはいえ、毎週フリートークのネタを用意するのは大変なことだ。

 

「だいたい20分くらいのネタを1本、ジングル(CM明けの短い音楽)で話すこと。あと、オープニングで話す時事ネタを、日曜の夜に1回まとめます。それで、ギリギリまで練って、火曜の夜か水曜の始まる前に整理する。かける曲も決めています。きついでしょ!」

 


さくまのぶゆき
1975年生まれ 福島県出身 早稲田大学卒業後、1999年にテレビ東京入社。現在、制作局CP制作チーム 副参事

 

(週刊FLASH 2019年10月22・29日号)

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