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おかやまはじめ、緒形拳と大杉漣に「役者の道」を学ぶ
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.04 20:00 最終更新日:2019.11.04 20:00
転機になった作品が、2004年の連続ドラマ『人間の証明』(フジテレビ系)だった。
「緒形拳さんと大杉漣さんが出演されていました。お2人が休憩のときに、ベンチでタバコを吸っていて、僕も近くでご一緒させていただきました。芝居の話などまったくしないんですけど、ひとつひとつの仕草で『いい役者になるイメージ』を勉強させていただきました。
大杉さんは、現場が終わったあとに『うちの車で帰って、家で飲もうよ』って。後輩にはもちろん、現場のスタッフさんにもよく気を遣う方で『共同作業に携わること』を教えていただきました」
だが、おかやまはこの現場で、とんでもないミスを犯してしまう。
「17時の出番を『夜7時』だと勘違いしてしまい、中空き(待機)のとき家に帰ってしまったんです。家に電話が入り、真っ青になり現場に戻りました。
緒形さんはタバコを吸いながら『お前、何やってんの。いなかったから違うシーンを撮ったよ』ってちょっと怖めに話すんです。申し訳なさと同時に『これで全部の仕事を干されるな』って覚悟していたら『だからな、大丈夫だよ』って笑ってくれたんです。救われましたねえ」
学生時代、引くに引けずに出演した舞台。だが、「常に役者として、今がベストだと思ってやっています」と力強く話す。
「引退するときまで、この気持ちのままでいたいんです。それで歳をとったら、のんびり生きていきたい。中古のキャンピングカーを買って全国を飲み巡りして、地方で演劇をしている人たちと飲んだり、一緒に芝居をしたりするくらいがいいですねぇ」
おかやまはそう語ったかと思うと悪戯っぽく笑い、次に出演する芝居について、じつに楽しそうに話しはじめるのだった。
おかやまはじめ
1964年4月22日生まれ 宮城県出身 1987年に劇団「ラッパ屋」に入団し、以降のほぼ全作品に出演している。10月4日より公開の映画『劇場版SOARA「LET IT BE ー君が君らしくあるようにー」』(伊藤秀隆監督)に出演中
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(週刊FLASH 2019年10月22・29日号)