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『サーキットの狼』誕生のきっかけは「フェアレディZ」の衝撃
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.16 20:00 最終更新日:2019.11.16 20:00
11月4日まで開催されていた、第46回東京モーターショー。会場で人気を集めていた車のひとつが、日産「フェアレディZ(以下、Z)」だ。1969年の初代誕生から50年、6代にわたって世界で愛されてきた、日本が誇るスポーツカーである。
「1970年から始まったギャグ漫画『あらし!三匹』で、なんとか食べていけるか、となったとき、街でZを見かけ、そのカッコよさに衝撃を受けた」
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そう語るのは、漫画家の池沢早人師氏。それまでクルマに興味がなかったが、Zを運転するために免許を取るほど、惚れ込んだ。
ところが、担当編集者に「スポーツカーは危険」と説得され、別のクルマを買わされてしまう。しかしあきらめきれずに半年後、独断でZを購入した。
「そこから、僕のクルマ人生は動きだした。改造する楽しさを知り、レースへの興味が加速し、スポーツカーの魅力に目覚めた。その結果、ロータス・ヨーロッパと出会い『サーキットの狼』が誕生した」
社会現象にまでなった作品が誕生したきっかけには、フェアレディZの存在があったのだ。
いけざわさとし
1950年生まれ 漫画家・小説家。1975年「週刊少年ジャンプ」(集英社)で『サーキットの狼』の連載を開始。日本中にスーパーカーブームを巻き起こした
(週刊FLASH 2019年11月19日号)