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樹木希林、内田裕也と結婚したのは「ブラックホールを紛らすため」

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.11.26 16:00FLASH編集部

樹木希林、内田裕也と結婚したのは「ブラックホールを紛らすため」

 

 エッセイストの内田也哉子が、11月23日放送の『サワコの朝』(TBS系)に出演し、亡くなった母・樹木希林さんと父・内田裕也さんについて語った。

 

 内田は、結婚後すぐに別居生活を初めたという両親について、「(私が)生まれる前です。妊娠してちょっとして、あまりにもケンカが激しくて。包丁が何度も欠けるくらいの日々だった」と証言。内田によると、妻が一方的に夫から暴力を振るわれるDVと違い「母の場合はやり返していた」という。

 

 

「悲壮感というより、2人でメラメラ(戦っていた)」と表現する両親の夫婦生活だが、内田を身ごもったことで希林さんが別居を決意したそうで、「自分の子供を守るという意味でマンションを買い、その鍵を『出てってください。こっちに住んでください』と(夫に)渡したそうです」と振り返る。

 

 さらに「母らしいのは、ちゃんと住まいも用意し、お父さんというポジションも確保しつつ(外に)出した。そこが不思議ですよね」としみじみ語った。

 

 常識とはかけ離れた夫婦関係だが、希林さんから「一切お父さんの悪口は聞いたことがない。気配もない」と話す。

 

 子供のころは、父親の不在について「仕事を頑張っている」と説明されていたが、小学校低学年になると、年に1回は1人で父親に会いに行かされた。その理由を「(母が)一緒に行ったらケンカするだけだから。1分も(一緒に)いられない」と振り返り、「子供のときは親が揃うことが本当に嫌だった」と話した。

 

 ほかにも、酔った父親が突然家に訪ねて来ることがあったそうで、「甲高い声が真っ暗な夜道に響き渡る。『おい! 開けろ! おい!』って(笑)」と説明。近所迷惑になるため母が家に入れると、夜中の2時にもかかわらず叩き起こされ、「世の中に対する怒りやいろいろな思いをまくしたてて。(俺は)間違っているか?」と迫ってきたという。

 

 恐怖から号泣し「間違ってない!」と答えるしかなかったが、父からは「なんでお前は俺と会うといつも泣いているんだ!」と突っ込まれたそうだ。一方の希林さんは、「そのころには免疫ができていたらしく、一つのイベントとして」その光景をいつもニコニコしながら見ていたという。

 

 はたから見ると奇妙な家族関係だが、そもそも樹木さんはなぜ内田裕也さんと一緒になったのか。内田は樹木さんからこんなことを聞かされたという。

 

「自分は若いときにとても幸せな結婚をした。そのときの幸せがあまりにも息苦しくて、離婚し解消したあと、生きること自体に絶望し、ブラックホールに入ってしまった。その闇みたいなもので息をしているのも苦しく、いつ仕事をやめてもいいし、死んでもいいぐらいの感じで生きていた。

 

 30ぐらいのときに、破天荒の代名詞のような予測不能なカオス(内田裕也)に出会った。こういう人と一緒にいれば、私はこの(振り回される)ことに一生懸命になるから、ブラックホールを紛らすことができると思った」

 

 番組では両親について、いがみ合いながらも、相反するように愛し合っていた部分もあったと明かしていた内田。2人の知られざる姿をテレビで話すことが、供養になると考えているのかもしれない。

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