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渡辺梓、朝ドラのヒロイン時代を振り返る「つい夜遊びを…」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.28 06:00 最終更新日:2019.11.28 06:00

渡辺梓、朝ドラのヒロイン時代を振り返る「つい夜遊びを…」

 

 いまから30年前の1989年、NHKの朝ドラ『和っこの金メダル』は放送前から話題を呼んだ。当初ヒロインとして発表された女優が、特定の政党の広告に起用されていたことが発覚。急遽交代し、渡辺梓(50)がヒロインに選ばれたのだ。

 

「スタッフの方から『オーディションのとき、自分は君をヒロインに推していた』と言ってもらいました。でも理由を聞いたら『ドラマの舞台である昭和30年代に、モデルのように脚の長い人はいなかった。君の脚こそがリアルだ』だって(笑)」

 

 

 女子バレーに打ち込むヒロインを熱演。街行く人から役名の “和っこちゃん” と呼ばれることが増えた。光栄で嬉しかったが、人見知りする性格の自分が、明るく元気なヒロインのイメージで受け止められるギャップに悩んだ。

 

「唯一の気分転換は、珍しく夕飯前に撮影が終わったときに、同年代の共演者たちとご飯に行くことでした。当時はディスコ全盛期。初めてカラオケも体験しました。

 

 お酒を飲んで酔っ払うと、深夜の道路で転がりながら『私は和っこじゃない!』って叫んでいましたね。局からは『ヒロインは夜遊びNG』と言われていて、お忍びだったんですが、翌日の顔のむくみでバレちゃうんです」

 

 現在は、夫で美術家の稲吉稔さんと、19歳の長男、17歳の長女、義母の5人で暮らす。

 

 2010年に立ち上げた、日常とアートをテーマにしたアートスペース「nitehi works」を夫と運営するかたわら、「無名塾」に所属し、舞台や映画などに出演。2人の子供は役者を目指して奮闘中だ。

 

「私は役者になることを父に猛反対されて、それを原動力に『無名塾』に入塾したんです。だから、反対すると火に油と思い、子供の選択に反対はしませんでした」

 

 自分も、役者をずっと続けていきたいという。

 

「将来は、家族それぞれが個として独立したうえで、みんなで作品を作ってみたいです」

 

わたなべあずさ
1969年2月20日生まれ 静岡県出身 高校卒業後、仲代達矢が主宰する「無名塾」に入塾。1989年、NHK朝ドラ『和っこの金メダル』のヒロインに抜擢される。現在は女優として活躍するほか、夫の美術家・稲吉稔さんとともに、アート活動に力を注ぐ

 

(週刊FLASH 2019年12月3日号)

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