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はあちゅう&しみけん「家族会議」性教育は5歳から始めたい

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.28 11:00 最終更新日:2019.11.28 11:00

はあちゅう&しみけん「家族会議」性教育は5歳から始めたい

 

 2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」の第15回。今回は、子供の性教育を考えます。

 

 

 

はあちゅう「ちょっと前に、ツイッターで『おちんちん教室』が話題になったよね。赤ちゃんのころから、男の子のおちんちんをむいておく、『むきむき体操』がアリかナシかで。

 

 諸説あって結論はないんだけど、『おちんちんを女の子の性器に置き換えたら、気持ち悪い』って意見には違和感を覚えた。男と女って対称の存在じゃないから、ひっくり返して考えることではないと思う」

 

しみけん「海外では、床屋さんが子供のおちんちんにハサミを入れるところもあるからね。あれはすごかったな。麻酔とかないから、出産のときの会陰切開と同じ」

 

はあちゅう「でも、大人になったら覚えてないでしょ? ピアスに憧れていた時期には、『親が私の小さいころに勝手に開けといてくれればいいのに』って思った。『記憶に残らない時期に、痛いことを終わらせておいてほしい』って。

 

 英語教育とかも、『インターナショナルスクールに入れてくれればよかったのに』って思ったことがあったし、『小さいころに、親がしておいてくれれば』シリーズ、けっこうある」

 

しみけん「僕も小さいころに、むいとくべきだと思う。それが『気持ち悪い』って人は、知識が乏しいだけ。感情論じゃなくてさ、のちのちその子が包茎で悩んだり困ったりしないように、両親がむいてあげるのがいちばん。すると、両親も勉強する。

 

 それに、男で根拠のない自信がある人って、たいてい股間に根拠があったりするからね(笑)」

 

はあちゅう「前にも言ってたね。『股間の大きい人は、意味もなく自信家』だって」

 

しみけん「『むける』というのは、いいことしかないよ。感情論じゃなく知識が大事」

 

はあちゅう「それで言うと、女の子も生理になったとき、生理用品をぽんと渡されるけど、『どうやって使うんだろう』って思った。保健体育の授業でも、教えてくれないし」

 

しみけん「最近は保健体育の授業で、男女の体の違いを裸のイラストで説明しないんだよね。男女ともに体操着を着せてる。だから隠す風潮が止まらないし、性がタブー化しちゃう。

 

 だいたい、『陰部』『陰毛』『陰茎』ってネガティブな漢字を使ってるのもダメ。『陽部』『陽毛』『陽茎』って言葉にしたらいいのに(笑)」

 

はあちゅう「ただ、『他人にさわらせてはいけない場所だ』というのは教えないと」

 

しみけん「いわゆる、『水着ゾーン』ね。『さわらせてと言われたら、即逃げろ』と。それも知識だよ。『子供を作るための大事な場所だから、さわってくるのは悪い人』という。

 

 それを親がちゃんと教えてないから、悪い大人が言葉巧みにさわってこようとしたとき、子供は『この嫌な気持ちは、相手が悪いんじゃなくて自分の問題なのかな? 嫌だと感じる自分が間違ってるのかな』と思って、見せちゃう。さわらせちゃう」

 

はあちゅう「そのためには、子供ができる仕組みも、伝えないといけないよね」

 

しみけん「結婚式の『3つの袋』じゃないけど、3つの穴だね。
『女の子には「おしっこが出る穴」「うんちが出る穴」「赤ちゃんが出てくる穴」がある。お父さんのおちんちんがそこに入って、射精という行為をして、お母さんに命が宿る。これをセックスという。君もそこから出てきた』

 

……これって解剖学的な説明で、いやらしい気持ちなんて、なにもない。そのうえで『だから、知らない人に生殖器を見せてはいけないよ』と言うと、点と点が線になる。へんに『コウノトリが……』なんて説明しちゃダメ」

 

はあちゅう「いつごろ教える? 子供が興味を持ったら?」

 

しみけん「うん、チャンスは1回しかない。『赤ちゃんって、どうやってできるの?』と聞かれて、もし大人が一瞬でも困った顔をしてしまうと、子供は敏感だから『あ、これ聞いちゃいけないんだ』と思って二度と聞かなくなる。

 

 で、インターネット先生に頼る……これはマズい。だから聞かれたら、『よく気づいた! いい質問だ。お前は天才だ!』と明るく言ってあげよう。小学校入学前には、説明をすませときたい」

 

はあちゅう「それって早くない?」

 

しみけん「ユネスコが発表した『性教育の開始年齢』は『5歳』。日本人の感覚だと、『早すぎる』って思うじゃん? その反応こそ、性の後進国の証拠」

 

はあちゅう「早く教えすぎると、好奇心が先走りすぎて、『男の子と女の子が裸でさわり合っちゃうから、教えないほうがいい』っていう懸念も、世の中には根強くあるみたい」

 

しみけん「違うよ。『間違った知識をつける前に、正しい知識を』、でしょ。日本って、性教育についてうるさく言うわりには、幼稚園児同士がキスしてるホームビデオをテレビで流して、芸能人たちが微笑ましいなんて言ってる。あれは疑問。

 

 大人のリアクションがよければ、子供はどんどんキスするよ。知らない大人に迫られてもやるでしょ。ゆくゆくは性犯罪につながりかねない。

 

 性犯罪をAVのせいにする人がいるけど、僕に言わせれば『君たち、キスの動画で笑ってたでしょ?』って思う。大人たちの意識改革が必要なんだ。コンビニのエロ本を撤去して、喜んでる場合じゃない」

 

はあちゅう「けんちゃん、今日は熱いね。ところでこの間、けんちゃんの前の奥さんとの間にいる小学校高学年の娘さんがうちに遊びに来たけど、隠してあった『ふたりエッチ』を見つけられちゃったね(笑)」

 

しみけん「作者の克・亜樹さんと仕事したからね。娘は『やましいツッコミどころを見つけたぞ』みたいに言ってきたけど、僕は『これのどこが悪いの? これでお仕事して性教育してるんだけども』って堂々と説明したら、『すみませんでした……』って顔してた(笑)」

 

はあちゅう「堂々と説明することは大事なんだね」


はあちゅう
 1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。会社員経験を経て、2014年、フリーに。ブログ「旦那観察日記」で、夫婦生活を鋭意発信中

しみけん
 1979年、千葉県生まれ 1998年にAVデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊『しみけん式「超」SEXメソッド』(笠倉出版社)が発売中

取材&構成・稲田豊史

 

(週刊FLASH 2019年12月10日号)

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