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長井秀和が「介護ユニット」結成「ギャラは余ったバナナで」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.10 20:00 最終更新日:2019.12.10 20:00

長井秀和が「介護ユニット」結成「ギャラは余ったバナナで」

左からノンオイル小林、中野麻里子、長井秀和、レイパー佐藤

 

 超高齢化社会と言われて久しい日本。そんななか、お笑いで高齢者に元気を届けたい! との思いで、お笑い芸人の長井秀和(49)が中心となり、「滋養強壮中年団~特命お笑い配達人~」というユニットを結成したという。いったい何を企んでいるのか……さっそく、メンバーに話を聞いてみた!

 

長井秀和(以下・長井)「いま世の中で、介護の現場はとても大変な状況にあります。私の知り合いにも、在宅介護で大変だ、なんて話や、毎日施設への送り迎えがしんどい……という話をよく聞くんです。

 

 

 そのなかで、クスリも注射も使わずに皆さんに “お笑い” を届けたい。介護の現場を明るくする『滋養強壮中年団』ということであります。なんとか興業さん所属芸人さんのように、“闇営業”はしないクリーンなユニットです。テープ回してないですよね?(笑)」

 

「中年団」は5人。長井のほか、日本介護福祉士会代議員の肩書を持つ芸人・ノンオイル小林、モノマネ芸人のレイパー佐藤、1980年代に人気を博した女芸人コンビ「おきゃんぴー」の中野麻里子、ダンサーのYOZORAで活動している。

 

 ユニットとしての活動は、福祉施設を中心に回り、「参加型レクリエーション」として、持ちネタを高齢者や施設の職員に楽しんでもらうスタイルでやっているという。

 

長井「浅草の大衆演劇とか寄席といいますか、お客さんをイジったりして巻き込みながら、お年寄りでもわかるようなベタなものをやるようにしています。

 

 施設に入居している高齢者の皆さんは、ご飯を食べたり、お風呂に入ったりするほかは、ぼーっとしちゃう時間が多いそうなんですね。だから、私たちの “お笑い” で、ちょっとでも気晴らしになればいいなと。この気晴らしの部分って、介護に携わる人も悩ましいところだと言うんですよね」

 

レイパー佐藤(以下・佐藤)「私はターミネーターとかウルトラマンのネタをやってきたんですけど、ユニットとしてのネタは、お年寄りに合わせて月光仮面とか、怪傑ハリマオとかにするんです。でも、ウルトラマンも53年の歴史がありますから、今の高齢者にも、ちょっとはわかってもらえている感覚はあります」

 

ノンオイル小林(以下・小林)「ユニットは立ち上がって間もないのですが、医療法人が運営している老健施設や、住宅型老人ホームなどを回りました。都内のほか、静岡県の施設にも行きました」

 

長井「もちろん、福祉の現場といってもいろいろあります。特養とかグループホームとか、訪問タイプの現場なら、地域の公民館に集まってもらって、レクリエーションをやる」

 

佐藤「施設や集まった人の規模に合わせて、内容も少し変えながらやるようにしています」

 

長井「私たちは昔から、企業のパーティに営業に行ったりしていましたから、現場のサイズに合わせるのは得意なんです。ちなみに、レイパーさんは、お年寄り相手にも下ネタをけっこう盛り込みます」

 

佐藤「下ネタは大事です。若返っていただきたいですからね! 私たちなら触り放題です。枕営業だってやりますよ(笑)」

 

 気になるのはギャラだが、「中年団」で稼ごうとは思っていないという。

 

長井「いまのところぜんぜん儲からないですよ。もちろんお心づけがあればうれしいですけど。なんなら現物支給でもいいくらいです。残ったバナナとか(笑)」

 

小林「福祉ですから、われわれは」

 

佐藤「『おばあちゃんのぽたぽた焼き』とか、余ったお菓子でもいいんです(笑)。まぁ現実問題として我々も生きていかないといけないので、少しはいただきますが……コスパはすごくいいですよ!

 

 私の友人に、ものすごくコスパのいい芸人がいまして。その人、田代まさしっていうんですけどね。芸能界の頂点と奈落の底を見た貴重な人材と言えまして。じつは私、田代さんが逮捕されるまで、マネージャーみたいになっちゃってて、ずっと一緒にいたんです。

 

 逮捕の前日にも一緒にいました。田代さんは、知名度もあるし、ギャラも安い貴重な人材だったんです。ギャラが安くても文句が言えない立場ですからね。しかも芸能人なのに、グリーン車も用意しないでいい。『なんでお前がグリーン車に乗っているんだ』って文句を言われることが多かったんです」

 

長井「介護の問題は、国の大きな課題ですよ。桜を見る会なんてやってないで、福祉としてのお笑い、こっちに税金を回してくれと。クールジャパンの事業に投じる数百億円より、こっちのほうが絶対税金の使い道としてはいい。安倍さんには、介護の現場を見てほしいですね」

 

小林「福祉ですから、われわれは」

 

長井「パソコンと無縁だったお年寄りや、認知症を患う方などが、『中年団すごいよ!』ってネットに書き込みを始めるくらい、元気にしてあげたい。ネットを使いこなせるようになれば、世界が広がって、人生を楽しめるようになると思うんです。それがいまの活動の野心ですね」

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