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M-1出場「インディアンス」武器はやさしさと巻き込む力

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.13 20:00 最終更新日:2019.12.15 20:32

M-1出場「インディアンス」武器はやさしさと巻き込む力

インディアンス(左から田渕章裕/きむ) (C)M-1グランプリ事務局

 

 昨年、平成生まれ初の王者に輝いた霜降り明星が、テレビ出演本数で、今年のブレイクタレント1位(ニホンモニター調べ)に輝く大躍進。

 

 これまでも初代王者・中川家から始まり、アンタッチャブル、サンドウィッチマンなど数多くの人気芸人を世に出してきた、漫才日本一を決める『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)。

 

 SmartFLASHでは、今年もM-1グランプリ2019決勝に駒を進めたファイナリスト9組を直撃。12月22日(日)の決勝までの毎日、1組ずつ紹介していく。

 

 

 1組目は決勝初進出の「インディアンス」。ファイナリスト9組のうち、初進出が7組とフレッシュな顔ぶれとなった今年。インディアンスはパワフルな漫才が持ち味で、先日の「THE MANZAI2019」にも出演。昨年は敗者復活で3位と惜しくも決勝進出を逃したが、その実力は高く評価されてきた。

 

 ボケ担当・田渕章裕と、ツッコミ担当・きむに話を聞いた。

 

――決勝進出、おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。

 

きむ すごく幸せです。「あの(M-1の)舞台で漫才したいな」と2人でずっと言っていたので。夢って叶うんやなって。やってきてよかった。報われました。

 

田渕章裕 寝ている間に見る夢じゃなく、絶対に現実であれ、夢オチやったらホンマにキレんで、と。準決勝はめっちゃ越えたいけど越えられない壁だったので、越えられたことがまずシンプルにうれしい。「もうええか……」と投げ出しそうになりながら、「いや、やっぱりこの壁を越えたい!」とやってきた1年だったので。発表の瞬間は、きむは言葉にならず、めっちゃ泣いてましたけど、僕は絶対に泣かんとこうと思ってました。泣くのは優勝してからと決めてます。

 

――この決勝でインディアンスさんを初めて見る方もいると思います。ご自身の強み、持ち味はどこだと思いますか?

 

きむ 誰よりも楽しんで漫才をできているコンビだと思います。年齢も違うし、もともと友達だったわけでもないんですが、漫才をやっているときは、昔からの友達のように楽しい。僕たちが楽しんでいるときは、お客さんもすごく笑ってくれていることが多いんです。

 

田渕 「巻き込む力」というか、初見の方でも、僕らの空気に取り込んでしまうのは意識しているし、僕らの武器です。決勝でもその場のお客さん、審査員を普段どおりに巻き込めればいけるんじゃないかと。正直、初めて見た方は勢いに驚かれることもあって。でも、そこから徐々にハマって、毎回のようにライブに来てくれるお客さんもいる。決勝の4分という限られた時間で、みんな巻き込んでしまおうと思っています。

 

(C)M-1グランプリ事務局

 

――何度も聞かれると思いますが、優勝したら賞金1000万円はどう使いますか?

 

きむ オカンとオトンにいい思いをさせてあげたいです。家のリフォームとか。

 

田渕 実家が写真屋で、親父がカメラマンなんです。もう第一線は退いているんですが、いまも写真が好きで、何年か前に約束してもうたんです。「M-1で優勝したら、親父が欲しがっていた100万円以上するカメラのレンズを買うたる」って。

 

――今年は敗者復活戦がかなりの混戦になると思いますが、勝ち上がってきたら脅威になると感じるコンビは?

 

きむ 僕はミキさん。僕らは一度解散しているんですが、解散していた間に昴生さんとたぶっちゃん(田渕)がコンビを組んでいたんです。それを解散してインディアンスを再結成したんですが、その後に昴生さんが組んだミキが先に決勝に行って、僕としては歯がゆかった。だから同じ舞台で戦って勝ちたいです。

 

田渕 和牛さんですね。M-1の決勝で和牛さんと戦いたいとずっと思っていたので。和牛さんが面白いというのは認知されているわけで、敗者復活で上がってきたら、勢いもついてすごいことになりますよね。上がって来られたら怖いけど、そんな強い和牛さんと戦いたい。ファイナリスト発表の後、和牛の水田(信二)さんがすぐに握手しに来てくれたんです。あれはうれしかった。泣きそうになったのでヤバい! と必死で耐えました。

 

――お2人の「人生訓」を教えてください。

 

きむ 「メガネはかけてもかけられるな」です。

 

田渕 なにそれ!? 別にかけられてもええやん。

 

――その理由は? そもそもメガネを人にかけられることってあります?

 

きむ ほら、メガネ屋さんとかで。自分のタイミングでかけたいなぁと思って。

 

田渕 確かにな(笑)。それやったら、「肩関節、外されても外すな」かなぁ。

 

――そもそも肩関節を外されることってあります?

 

田渕 ないです(笑)。「人を待たせるなら、自分が待つ方がいい」って言うやないですか。それと同じで、人の関節を外してしまうくらいなら、自分の関節が外れたほうがいいということです。

 

きむ やさしいなぁ。JUJUの歌みたいや。

 

田渕 ほぼJUJUです。やさしいだけの男になってしまってすみません。

 

※『M-1グランプリ2019』は今年も今田耕司・上戸彩を司会に、12月22日(日)18:34からテレビ朝日・ABCテレビ系で生放送

 

構成&文/松田優子

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