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はあちゅう&しみけん「家族会議」妻が苦しむ「名前のない家事」

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.12.19 11:00FLASH編集部

はあちゅう&しみけん「家族会議」妻が苦しむ「名前のない家事」

 

 2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」と赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」の第18回。世間でも議論が白熱する「産後クライシス」問題。夫婦の解決策とは。

 

 

 

しみけん「産後に夫婦仲が悪化する『産後クライシス』問題だけど、仕事と家事の両立でストレスがたまっている共働きの奥さんに対して、夫ができることってなんだろう?」

 

はあちゅう「話をたくさん聞いてほしい」

 

しみけん「シンプルだけど、なるほど(笑)」

 

はあちゅう「こないだ、けんちゃんから『不満やストレスないか』って聞かれたから、『私はこれとこれとこれが不満だ』って気持ちを伝えたら、問題を客観的に見られてすごくすっきりした」

 

しみけん「話を聞く、肯定してあげるって大事だよね」

 

はあちゅう「あと、『けんちゃんが外食に行くとき、私は行けないのにな……』って羨ましい気持ちは生まれるけど、帰ってきたけんちゃんが『今日はこんなおもしろいことがあったよ』と話してくれる時間は、すごく癒やされる。外出を疑似体験できるから。

 

 そういう意味では、早く帰ってきてほしいけど、私が働けない今の時期は、けんちゃんに外に出て稼いできてほしいし、『仕事を減らして早く帰ってきて』とは言えない。そんなこと言ったら、すごい罪悪感にさいなまれる」

 

しみけん「だから夫としては、妻がやってることを『見てるよ』『わかってるよ』『これだけ考えてるよ』『意識してるよ』って、ちゃんと感謝の言葉を述べるのが大事だね」

 

はあちゅう「『私がこれだけやってるの、知らないでしょ!?』って気持ちになるからね。たとえば今日、『粉ミルクを作るときに使う電気湯沸かしポットに、初めて水入れた』って、けんちゃんが言ってたじゃん。あれ、私は1日に3、4回やってるんだよ。お湯が勝手に沸くわけじゃないから」

 

しみけん「すみません……」

 

はあちゅう「けんちゃんの見えないところで、私はゴミを各部屋から集めて捨てに行ってるし、部屋の整理整頓もしてる。こういうの『名前のない家事』って言うみたい」

 

しみけん「『名前のない家事』、なるほど」

 

はあちゅう「夫が『ゴミ出しは自分がやってる』と主張してたとしても、ゴミを各部屋から集めて、ゴミ袋に入れて、玄関先まで出しといてくれるのは奥さんだったりね。ゴミ袋を切らさないように買ってくるのも奥さん。夫が意識しない『名前のない家事』が妻にはたくさんあるって話。

 

 けんちゃんが毎日食べるブロッコリーだって、切らさないように私が買ってるからね。冷蔵庫からブロッコリーが生えてくるわけじゃないから(笑)」

 

しみけん「たまに買い物行ってない?(笑)」

 

はあちゅう「でも、冷蔵庫の中身を確認しないでしょ? こないだ、まだ卵が残ってるのに1パック買ってきちゃったじゃない。『ゆで卵にしたら食べる』って言ってたけど、いや、ゆで卵にするの私だから!」

 

しみけん「何も言えなくなってくるな……」

 

はあちゅう「だから、『やってくれてありがとう』って言ってくれれば、『そっか、見えてたんだ。こちらこそ!』って気持ちになれる。

 

 ただ、メンタリストDaiGoさんが動画の中で、『男の人はそういうのが見えてても、自分がやる意識がない』ってデータがあるって言ってた」

 

しみけん「それ、すごくわかる(笑)」

 

はあちゅう「トイレットペーパーが切れてるとわかってても、『女が補充するだろう』って気持ちになるんだって。男の人はデフォルトで『女がやって当然』ってメンタルで生きてるらしい」

 

しみけん「家事代行にお願いしたい……」

 

はあちゅう「家事代行の人だって、指示をしないと動いてくれないんだよ。そして、何を頼むかリストアップして、スケジュール調整や、事前のやり取りも私がしているよ」

 

しみけん「どうしても甘えちゃうんだろうな。ただ僕は、前の結婚で、『奥さんにやってもらうことを期待して失敗した』って学びがあるから、期待はしないようにしている。洗い物や洗濯は僕がやるし」

 

はあちゅう「たしかに、やってくれてるね」

 

しみけん「その代わり、片づけが苦手(笑)。だから、“餅は餅屋” でさ、得意なことを得意な人がやる。『作業に対するストレス値が、人によって違う』ってやつかな。お互いの家事別ストレス値一覧表でもつくる? 家事分担がうまくいきそう」

 

はあちゅう「でも、リスト化することで『そういえば私、リストに挙がってない、あんなことやってたな』って気づいちゃうかも」

 

しみけん「たしかに増えそうだ(笑)」

 

はあちゅう「まとめると、結局、産後クライシスを感じるのは妻なんだよね。夫が手伝ってくれないことが表面化して、『私が我慢してるんじゃないか』という気持ちになる。

 

 こないだの夜、けんちゃんがなかなか帰ってこなかったとき、自分がすごい損をしてる気持ちになったんだよ。『これが毎日続くと、夫を憎む方向にいくな』って思った。

 

 それでなくても、母乳が出るときの胸の痛みや出産だって、不公平だよ。なんで男の人にも、痛みがないんだろうって。『妻の胸が痛いときは、同時に夫の股間が痛む』みたいな仕組みになってればいいのに(笑)。それか、出産は妻がしても、ミルクは夫から出ればいいのに……」

 

しみけん「どうしたらよいものか……」

 

はあちゅう「『いたわってくれよ!』に尽きる。『荷物持つよ』とか、『痛くない?』とか、『マッサージしようか』とか、そういうケア。

 

 ただ、こっちの不満とお願いばかりだと、私がわがままにつき合わせてるみたいになって、罪悪感と自己否定が生まれてつらい。だから夫が常に先回りしてほしい」

 

しみけん「感受性を研ぎ澄まして、相手が何を求めてるのかを推し量り、行動に移す。産後の妻へのケアって、セックスに通じるものがあるな……」


はあちゅう
1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。会社員経験を経て、2014年、フリーに。ブログ「旦那観察日記」で、夫婦生活を鋭意発信中

 

しみけん
1979年、千葉県生まれ 1998年にAVデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊『しみけん式「超」SEXメソッド』(笠倉出版社)が発売中

 

取材&構成・稲田豊史

 

(週刊FLASH 2019年12月31日号)

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