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M-1出場「ぺこぱ」元ギャル男と元着物の変革システム漫才

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.12.19 20:00FLASH編集部

M-1出場「ぺこぱ」元ギャル男と元着物の変革システム漫才

ぺこぱ(左からシュウペイ/松陰寺太勇) (C)M-1グランプリ事務局

 

 昨年、平成生まれ初の王者に輝いた霜降り明星が、テレビ出演本数で、今年のブレイクタレント1位(ニホンモニター調べ)に輝く大躍進。

 

 これまでも初代王者・中川家から始まり、アンタッチャブル、サンドウィッチマンなど数多くの人気芸人を世に出してきた、漫才日本一を決める『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)。

 

 SmartFLASHでは、今年もM-1グランプリ2019決勝に駒を進めたファイナリスト9組を直撃。12月22日(日)の決勝までの毎日、1組ずつ紹介していく。

 

 

 7組目はぺこぱ。今年の元旦には、オードリーやブルゾンちえみらを発掘した若手芸人の登竜門的な番組『ぐるナイおもしろ荘』で優勝している。「普通の漫才とはかなり違うシステム」で台風の目となりそうな2人、ボケ担当・シュウペイとツッコミ担当・松陰寺太勇に話を聞いた。

 

――まずは今のお気持ちと、決勝へ向けての思いを聞かせてください。

 

シュウペイ うれしいのはもちろんですが、去年のM-1の準々決勝で敗退したとき、2人で「次のM-1で決勝に行く」と決めたので、その目標が達成できてよかったです。そういう目標を立てたのが初めてだったので。

 

松陰寺 「信じられない!」ってよく聞く言葉だし、自分でも言いますが、本当に信じられないことなんて、これまでなかった。でもこのM-1決勝進出だけは、本当にまだ信じられない。準決勝の翌日も普通にバイトを入れてましたし。

 

シュウペイ 僕は絶対決勝に行くと思っていたので、翌日は完全オフにしてました。やっと全国の人に知ってもらえるチャンスなので、1日で人生を変えたいです。

 

松陰寺 翌日は空けておくなんて勇気、僕には残ってなかった。期待しすぎて傷つく自分を受け入れられないし、傷ついても流す血さえもうない! だから傷つかないように、普通にスケジュールを組んでいました。決勝までもいっぱいバイトを入れてるので、「決勝行ったんで休みます」と言わなきゃいけないですね。バイト休みます、ってこんなに自信もって言うのは初めてです。

 

――今年元旦の『ぐるナイおもしろ荘』で優勝されましたが、ぺこぱさんをこのM-1で初めて見る方も多いと思います。ご自身たちの強みはどんなところだと思いますか?

 

シュウペイ ぺこぱが生み出した、ぺこぱにしかできない漫才です。

 

松陰寺 普通の漫才とは少し……いや、かなり違うシステムで作ってきたので。それをたくさんの人に見てもらえるのがうれしいし、楽しみです。相方の素のおもしろさは伝わるまでにちょっと時間がかかるかもしれませんが、ハマったらめちゃくちゃおもしろいですし。僕はこれまで何かキャラが欲しくて、着物を着たり、ローラーシューズを履いたり、化粧したりといろいろしたんですが、いい漫才ができるとそういう部分が要らなくなってくるんですね。

 

――『おもしろ荘』出演の際は、シュウペイさんの同級生である川崎フロンターレの小林悠選手がSNSで応援されていました。

 

シュウペイ 悠とは高校時代のサッカー部仲間で、ずっと応援してくれています。悠は日本代表に選ばれたり、Jリーグの年間MVPを獲るくらいすごい選手ですが、「お笑い芸人さんはすごいよ! サッカー選手よりすごい!」と言ってくれるんです。

 

――決勝進出も喜んでくれているでしょうね。

 

シュウペイ 決まった直後にサッカー部のグループLINEで祝ってくれました。僕らの代からは3人もプロ選手が出て、どうしてもそいつらがフィーチャーされてきたんです。僕は12年間、何も変わらず売れてないお笑い芸人で。悔しい思いもバネにしてやってきたので、やっと本当に「すごい!」と言ってもらえることができたかな。

 

――ファイナリストのなかで、意識しているコンビ、敗者復活で勝ち上がってきたら怖いコンビを教えてください。

 

松陰寺 ファイナリストは全員がライバルですが、「元・着物」としてはすゑひろがりずさんは意識しますね。敗者復活で脅威と言うか、一番戦いたいのは、昔から一緒にやっていて仲のいいトム・ブラウンです。

 

シュウペイ 僕らが一番知られてないと思うので、決勝経験者でもあるかまいたちさん、見取り図さんと最終決戦で戦って勝ちたいです。

 

――優勝賞金1000万円の使い道は考えてますか?

 

シュウペイ 元ギャル男なので、クラブを貸し切って、オーガナイザーとして「シュウペイパーティー」を開催したいです。

 

松陰寺 誰が行くんだよ(笑)。僕は自主制作で音楽のCDを出していまして。賞金でプロのミュージシャンにお願いして、ちゃんとしたスタジオで録音した本気のアルバムを作りたいです。

 

――お2人の「人生訓」を教えてください。

 

松陰寺 「たどり着いたとき、それは一番遠回りな近道だったのかもしれない……どうもありがとう」

 

――松陰寺さんの決めセリフ、「どうもありがとう」までがセットですね(笑)。

 

松陰寺 そうです。必要な遠回りがあるんだなと。

 

シュウペイ 僕は「お母さんの言うことは聞く」です。お母さんには何度かテレビに出てもらっていたり、マジで応援してくれていて。ネタのダメ出しもしてくるんですが、お母さんの言うことは絶対なので。

 

松陰寺 ネタを作ってる方としては、マジ黙れ! ですよ。ネタを作ってない方のお母さんのダメ出しって……。マジでうるさくないですか(笑)。

 

シュウペイ 決勝にも行けたし、お母さんもやっと黙れるんじゃないかな~。

 

松陰寺 いつも差し入れ持って見にきてくれてありがたいんですけど、差し入れを渡されるときに「あのネタは……ううん、なんでもない」とか。そこまで言うなら全部言ってくれ! ですよ(笑)。

 

※『M-1グランプリ2019』は今年も今田耕司・上戸彩を司会に、12月22日(日)18:34からテレビ朝日・ABCテレビ系で生放送

 

取材&文/松田優子

 

 

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