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金田正一とトレーバーの「大乱闘事件」知られざる舞台裏が判明
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.20 20:00 最終更新日:2019.12.23 21:22
Amazonプライム・ビデオで配信中の『プロ野球そこそこ昔ばなし』。そこそこ昔のプロ野球にスポットを当て、往年の名選手たちが思い出話を繰り広げる同窓会系野球バラエティだ。
12月20日から配信される「エピソード10」から、今年10月に亡くなった400勝投手、金田正一さんのエピソードを紹介しよう。登場するのはナイツの土屋伸之、塙宣之、元近鉄の金村義明、元ロッテの初芝清だ。話題は当然、有名な大乱闘に及んで……。
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初芝 僕が若手のときの監督さんですけど、当時思っていたのは、「金田さんを中心に地球は回っているんだ」ということですね。
塙 厳しかったですか?
初芝 いや、バッティングに関しては何も言われないです。バッタにーには「いいよ、いいよ」とか、「今日も元気か」とか。ただ、試合に入った途端、「戦闘モード」になるんですよ。選手はワシの子供だ、何かあったらワシが行くと。それが例のトレーバーとの乱闘になるんですね。
塙 あの有名なやつですね。
初芝 トレーバーの打席のとき、大石(大二郎)さんが300盗塁を決めて、少し試合が中断したんですよ。それで少しイライラしているときに、デッドボールを食らったんですね。
うちの投手の園川(一美)を追いかけてライトまで行って、僕も追いかけたんですが、気づくとトレーバーの上に重なってたんです。そしたら、僕の顔の横から足が出てきて、トレーバーの顔を踏んでいる。誰だ、と思って見たら、それが金田さんでした。
金村 そのときは俺も近鉄にいて、トレーバーを押さえに行ったのよ。なんとかベンチまで連れてきたんだけど、「キャネダ! キャネダ~!」って収まらないわけ。
そこでぱっと見たら金田さんが立ってるから、また「キャネダ~!」って走ってっちゃった。興奮しすぎて、足がもつれてバッタンと倒れたところが、ちょうど金田さんの足元でね。また顔を蹴られたんだな(笑)。
トレーバーとはけっこう仲よかったんだけど、じつはいいとこの子なのよ。親にも殴られたことがないぐらい。それが1日に2回も顔を蹴られたんやからね。
その夜も大変やったわ。宿舎に帰っても「キャネダ! キャネダ! キル・ユー!」ゆうて騒いで。近鉄のマネージャーがロッテのマネージャーに電話して、「今日は金田さん、ホテルから出さないでください」ゆうたらしい。
土屋 そのとき金田さん、大丈夫だったんですか?
初芝 全然平気でしたね。「何が?」って感じでしたから。
金村 金田さんは栄養とか、食べることは厳しかったでしょ。
初芝 キャンプのときとか、いっぱい食べるとすごい褒められるんですよ。で、オープン戦の前に若手が集まってるところに、金田さんがやって来て、「お前ら朝飯はいっぱい食ったか?」って聞くの。
みんな「はい、いっぱい食べました」って答えたら、めちゃくちゃ怒られました。「バカ野郎! 試合前にそんなに食うやつがどこにおるんだ!」って(笑)。
※『プロ野球そこそこ昔ばなし』はAmazonプライムビデオにて毎週金曜0時に配信。MC:ナイツ、進行:吉田明世、レギュラーゲスト:金村義明