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片桐仁が語る「コンプレックスが全部ポジティブに変わった瞬間」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2016.06.15 14:00 最終更新日:2016.06.15 14:00

片桐仁が語る「コンプレックスが全部ポジティブに変わった瞬間」

 

 初回から高視聴率を出し、6月19日、ついに最終回を迎えるドラマ『99.9 刑事専門弁護士』(TBS系)。そこで、ひときわアクの強い存在感を放っているのがラーメンズの片桐仁(42)だ。主演の松本潤演じる弁護士・深山大翔の相棒で、パラリーガルの明石達也という役どころ。

 

「役作りのために、初めて自分で取材しました。パラリーガルとは弁護士の助手みたいな存在。明石は、20年間司法試験を受け続けている男で、とても感情が豊かな人です。深山のパシリ的なお手伝いなんだけど、2人とも変わってて、まったく性格も違うのにピタッと合うのが面白い」

 

 撮影現場ではアドリブが飛びかう。

 

「わりとアドリブを要求される現場で、明石が絡むギャグっぽいところはほぼそう。第1話でクイーンの『ウィ・ウィル・ロック・ユー』が流れるシーンは監督の急な思いつきだったし、キャストの提案が採用される場合も。

 

 第2話で明石が目を開けたまま眠ってるシーンとかがそう。僕がノリでやったアドリブも、カットされると思っていたらほぼほぼ採用されてる。

 

 ストーリーに関係ないんだけど、重い事件のエピソードのときに息抜きになれば。ギャグがちりばめられすぎではと、内心ドキドキしてますけどね……」

 

 曲者揃いのキャスト間でも、アドリブの応酬は待ったなし。

 

「同じ法律事務所のパラリーガル役、マギーさんには、『ここ、ちょっとボケっぽくしたいから、片桐君かぶせてくれる?』と言われたり、現場で常にディスカッションしています。香川照之さんはどんなアドリブにも必ず反応してくれて、こうありたいと思わせる。

 

 香川さん自身は冷静な役柄で、ギャグを自分から言う感じではないんですけど、深山のオヤジギャグに一人だけ爆笑して応える。本当に楽しそうにアドリブしてるから、見てて清々しい」

 

 今でこそ怪優と称され、引っ張りだこだが、12年前に役者を始めた当初はコンプレックスが拭えなかった。

 

「役者のオファーが増えだしたころは、芸人だから門外漢というか、自分が役者をやっていいのかという遠慮がずっとありました。

 

 幸いにしてこの顔に助けられた部分もあって。芸人という肩書の需要、笑わせる役回りを求められているんだと考えるようにしてたんですけど、芸人が芝居をやってるコウモリ的な立ち位置に、やっぱりコンプレックスがあったんですよね。

 

 でも、ある人から『演技なんて見る人が判断することで、君が自分の可能性を狭めなくていいんだよ』と言われたのが嬉しくて。人が自分をどう見るかと、自分の思いは別物なんだ。そう考えたら、コンプレックスが全部ポジティブに変わって、役者になってよかったと思ったんです」

 

 もらった役をシンプルに演じる。そう吹っ切れた今は、役と自分の相性で悩むこともなくなったという。

 

「マギーさんいわく、『岸部一徳さんや香川さんは【いい人・悪い人・不思議な人】をすべて演じられる。これができれば食いっぱぐれない』と。僕の場合はだいたい“不思議な人”か、“かろうじていい人”の役ばかりで、かなり片寄ってる。今後の人生、すべての役をやれるようになるのが目標なんです」

 

(週刊FLASH 2016年5月31日号)

 

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