12月30日、『第70回NHK紅白歌合戦』のリハーサルがおこなわれ、2017年、2018年と外から中継出演した「Perfume」が、3年ぶりに年末のNHKホールにやってきた。
広島のアクターズスクール1期生として、10代前半から一緒に過ごしているPerfumeの3人。デビュー当初から仲よしグループとして有名だが、30代になっても、その親密さは変わらない。
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オープニングの演出確認でのこと。出場歌手のほとんどが揃って、1組めのFoorinが歌う『パプリカ』にのせてダンスを踊り始めると、Perfumeはキレッキレのフリをみせる。時おり顔を見合わせながら、Foorin本人たちに匹敵するほどのテンションで、ガチノリしているではないか。3年ぶりのホールが、楽しくてしかたない様子だ。
そして、“事件” は起こった。
全体リハを終え、Perfume出演パートに移ったとき、会場の音響システムの整備に時間がかかり、進行が止まった。審査員席の前でトークのスタンバイをしていたPerfumeも、少しのあいだ黙っていたが……会場にボソボソと声が漏れ始めた。ヘッドセットマイクが、西脇綾香のひとり言を拾ったのだ。
「昨年でしたっけ? 一昨年? 歴史を振り返るVTRが流れましたよね。今年はないんですか? オープニングのリハーサルがめちゃめちゃ短くなりましたよね。短くなってちょっとさみしいですか? 『さみしい』って心の声が聴こえてきます。
あれ、なんかすっごい声が通っとる? あと、名前で呼ばれるやつもなくなりましたよね。『西野カナさんです! どーもー。Perfumeさんです! どーもー』みたいなやつ。いつもカナやんが前だったから、あいうえお順で。
私たち3年ぶりなんで、ちょっと『昔の人』です。へ~変わったんじゃね。(報道陣の)みなさんも大変ですね、出たり入ったり、出たり入ったりさせられて(笑)」
時間にして2分弱、ひとり言がいつのまにか、ツッコミどころ満載の「勝手な会場MC」に変わった。ここで、横で静かに見ていた総合司会の内村光良が、「もう辛抱ならん」といった様子でカットイン。
「マイク入ってるから(笑)! 『させられて』って、人聞き悪い。自主的にやられてるんだよ」
「え? みずから出たり入ったり?」と西脇が返し、会場は一気に爆笑ムード。そこでスタッフが止めに入り、残念ながら「トークショー」は終了した。
紅白本番も、ウキウキ感あふれるトークを期待しています!