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『コタキ兄弟と四苦八苦』滝藤賢一と古舘寛治の会話が絶妙すぎる
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.24 06:00 最終更新日:2020.01.24 06:00
1月も半ばを過ぎ、今期スタートの連続ドラマがほぼ出揃った。
沢尻エリカが麻薬取締法違反の容疑で逮捕され、帰蝶(濃姫)役を川口春奈で撮り直した『麒麟がくる』(NHK総合、日曜20時~)も、1月19日、無事にオンエアを迎え、初回視聴率は関東地区で19.1%の好スタートを切った。
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大河ドラマは1本(45分)あたり約6000万円、年間30億~35億円の制作費がかけられているだけに、『麒麟がくる』の豪華さ、ダイナミックさは半端ない。
だが、お金をかけなくても、工夫次第で面白いドラマが作れることを教えてくれるのは、いつもテレビ東京のドラマ24枠だ。『嬢王』『モテキ』『勇者ヨシヒコ』『きのう何食べた?』『孤独のグルメ』など、これまでも話題になった作品は数多い。
今期の『コタキ兄弟と四苦八苦』(金曜24時12分~)も、『アンナチュラル』『逃げるは恥だが役に立つ』の売れっ子脚本家・野木亜紀子氏のオリジナル作品とあって、ドラマ好きの満足度はかかなり高い。
ツイッターでも、
《野木亜紀子さん脚本 これだけで既に期待MAXだったけど 凄く面白かった!》
《おもしろキラーワードを連発しながらも丁寧に丁寧に劇世界を紡いでいて、もうほんとだいしゅき!いま一番信頼できる書き手!》
などと絶賛されていた。
ドラマウオッチャーの晴川日月奈氏も、今一番注目している脚本家だと言う。
「『アンナチュラル』を見たときの衝撃はいまだに忘れられません。オリジナル作品であれだけクオリティの高いドラマは久しぶりでしたから。
それ以来、野木亜紀子さんの作品は欠かさずチェックしています。『コタキ兄弟と四苦八苦』ももちろん見ています。性格の違う無職のおじさん2人の会話が絶妙です」
『コタキ兄弟と四苦八苦』は、真面目すぎてうまく生きられない兄・小滝一路(古舘寛治)とそんな兄を見ていてちゃらんぽらんにしか生きられなくなった弟・二路(滝藤賢一)が、ひょんなことから時給1000円の「レンタルおやじ」を始める物語。孤独な依頼人たちの、さまざまなな無茶ぶりに四苦八苦しながらも、どうにか生きていく人間賛歌コメディだ。
「主役はおじさん2人ですし、ほとんどが会話劇。メインの舞台も昔風の喫茶店『シャバダバ』で、予算的には1本数百万円ってところじゃないですか。
テレビ東京のサイトで、W主演の古舘寛治さんと滝藤賢一さんが自ら企画し、プロデューサーに話を持っていき、野木さんもそのタッグ面白そう! と快諾した経緯が載っています。
俳優さんと脚本家が一緒に一からドラマを作るのは稀ですし、まして自分たちが作りたいものを作れる土壌はあまりないので、今回は幸せなマッチングですよね」(晴川氏)
視聴率は初回が1.7%と決して高くはないが、クリエイターの思いが詰まった会話劇を楽しんでみては?