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衛藤美彩「私を救った齋藤飛鳥の『長文応援メール』」

エンタメ・アイドル 投稿日:2020.01.27 06:00FLASH編集部

衛藤美彩「私を救った齋藤飛鳥の『長文応援メール』」

「衛藤美彩」

 

映画って長い時間をかけて完成させるものだと知りました」
 そう語るのは、2019年3月に乃木坂46を卒業、10月に結婚と、激動の1年を過ごした衛藤美彩。2月7日に、初主演映画『静かな雨』が公開される。

 

「撮影をしたのは、卒業する前でした。スクリーンに映るのは、いまとは違う『少し前の自分』。初めての感覚でした。『女優の皆さんは、これを繰り返しているんだ』と思うと、私もこれから少しずつ慣れていきたいなと思いました」

 

 

 同作は、大学の研究室で働く行助(仲野太賀)と、事故が原因で新しい記憶が短時間しか残らなくなってしまった、こよみ(衛藤)の日々を描いた、切ないラブストーリー。明日になったら忘れてしまう1日を大切に生きる、こよみが印象的だ。

 

「出演できることは嬉しかったですが、『私で大丈夫?』と感じました。私とこよみには、あまり共通点が見つけられなくて。こよみは芯が強く、喜怒哀楽が少なめ。対して私は、ジェットコースターのような感情の持ち主。ふだんの私からは、あまりにも遠くて」

 

 撮影前、「こよみという役をつかみきれていなかった」という衛藤。いつもの自分を封印して、感情を抑えめに演じた。

 

「テクニック的なことはわからないですが、心構えとして、オーバーにしないようにしました。でも、そうすることで、逆に本来の素に近くなっていく気がしました。『リアルに、そこに生きている人物になれたのかな』と思うのですが、少し恥ずかしいですね(笑)。

 

 演技面では、太賀さんにとても助けられました。現場でもスタッフさん含めて、皆さんでディスカッションをして作り上げていきました。正直、私はついていくだけで精いっぱいのところもありましたね」

 

 そんな彼女を支えたのは、苦楽をともにした、乃木坂46の齋藤飛鳥の言葉だった。

 

「撮影に入る前に、ちょっとメールをしたんですよ。飛鳥の意見が聞きたくて『忙しいところ申し訳ないけど』って。そうしたら、原作を読んでくれて、長い感想文を送ってくれました。

 

 そこに、『美彩は明るい人だから、初めは「こよみさんと合うのかな?」って思ったけど』とあって。『私と同じことを感じているんだ』って安心しましたし、彼女の言葉からヒントをもらいました。

 

 飛鳥とは年齢も離れているし、とくに日々連絡を取り合ったり、2人でご飯に行くような仲ではないんですが、ちょっと悩んだときに、ぱっと飛鳥の顔が思い浮かんで。『一緒に戦った同志』という気持ちが強いのかな? 困ったときに支えてくれるのは、やっぱり彼女たちなんです」

 

 記憶がなくなっていく苦悩も描かれる本作。衛藤の “忘れたくない記憶” とは?

 

「やっぱり、乃木坂46時代に、なかなか選抜に上がれなくて、もがいていたころの記憶です。つらいこともあったけど、その苦しみを乗り越えたあとの達成感もあったので。あの経験は、何ものにも代えられないです。ほかでは、絶対に味わえないですよ」

 

 初主演作を観た感想は?

 

「見るたびに『素敵な作品だな』と思います。映像もすごく美しいし、切ない。だって、行助にとってはつき合って1年めでも、こよみは永遠に『1日め』としか感じ取れないんですから。

 

 思い出が更新されないなか、2人はどう進んでいくのか、見守ってください」

 


えとうみさ
27歳 1993年1月4日生まれ 大分県出身 2011年、「乃木坂46」の1期生オーディションに合格。在籍中は、舞台などほかの分野でも活躍。2019年3月31日、卒業。同年10月に西武ライオンズ・源田壮亮選手と結婚。『美人百花』レギュラーモデルを務め、2020年1月にフォトブック『Decision』を発表する

 

※映画『静かな雨』は2月7日よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー

 

(週刊FLASH 2020年2月4日号)

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