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はあちゅう&しみけん「家族会議」義理の親に本音を伝えるには…
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.02.27 11:00 最終更新日:2020.02.27 11:00
2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうとしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」と赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」の第27回。これまで2度にわたって会議を続けてきた「義実家問題」。3度めの今回、ついに解決か!?
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はあちゅう「互いの親との関係問題、いろいろと根深いよね。あらためてなんだけど、うちの親とけんちゃんはよく会うのに、私がけんちゃんの親と会わない状態を、けんちゃんは不公平だと思わない?」
しみけん「全然思わないよ。なんで?」
はあちゅう「そのアンバランスが、問題になる家庭もあると思うんだよね。『なんでうちの親に会う回数のほうが少ないんだよ!』って。元旦にどっちの家にいるか、どっちに先に年始の挨拶回りをするか、とか」
しみけん「くだらない(笑)」
はあちゅう「あるんだよ、そういうのが。『子供のランドセルを、どっちの親が買ってあげるか問題』とか」
しみけん「はぁ……」
はあちゅう「けんちゃんは、うちの親との関わりに、居心地の悪さは感じてないの?」
しみけん「うん」
はあちゅう「どこまで干渉されたら、嫌って感じる? たとえばだけど、『月に2回 、うちのお母さんとご飯を食べる』とかは、多すぎると感じる?」
しみけん「それ、はあちゅうの親かどうかというより、『いいご飯の価値がわかる人となら、食事したい』って感じかな。はあちゅうの親御さんとは、“家” というより、“個人” として接してる感覚だね」
はあちゅう「私は、けんちゃんのそのスタンスが、すごくありがたい。
私が仕事に行くからって、朝早くうちの母に息子を迎えに来てもらったときもさ、普通だったら『妻の親だから、服装ぴしっとしなきゃ』ってなるのに、けんちゃんは起きたてのパジャマ姿で、頭ぼさぼさ(笑)」
しみけん「カッコつけてもしょうがないしさ」
はあちゅう「一般的な感覚では、『パートナーの親には、きちっとした格好で会わなきゃ』ってなりそう。雑誌でも、『親に挨拶するためのワンピース』みたいな企画があるし」
しみけん「そういうのを気にする親御さんには、もちろん合わせるけど、前もって互いに意見を言って、確認すればいいんじゃない? それで、ラフでもOKならそうするし、『きちっとして』と言われれば、そうするよ」
はあちゅう「けんちゃん、私が家にいると思って帰宅したら、うちの母だった、ってことあったよね(笑)」
しみけん「甘えた声で、お義母さんに『にゃんにゃ~ん』って、話しかけて(笑)。恥ずかしい」
はあちゅう「でも、相手の親を、あまり家に入れたくない夫婦もいるよね」
しみけん「僕は気にしないけど」
はあちゅう「フォロワーさんに、『相手の両親が、よかれと思って産院に来てくれたけけど、こっちはおなか切ったりして産後の大変なときなのに、何時間もいて困る』と言う方が。
まだ、ひとりでトイレも行けないし、授乳もしたいのに、いるからできない。でも、『帰ってくれ』とも言いづらい」
しみけん「言えない人用に、アプリ作ったらどうかな。『滞在時間何分ですか?』って聞いてくれるような。“性行為前の事前チェック” みたいなのは、もうあるじゃん。『◯◯しない人とは、私は絶対しません』みたいなチェックと同じように」
はあちゅう「私たちは、日常生活における、そういうチェックを、結婚前にとことん話し合ったよね」
しみけん「話し合えないなら、角が立たないよう、当事者以外に代弁させるのは、いい解決法だよ。
たとえば口が臭い人に指摘する場合、子供を使うとかね。ポリデントのCMの、『おじいちゃん、お口くさ~い』みたいに。子供が悪気なくズバッと言うシチュエーションを作る、作戦を立てる」
はあちゅう「うちの場合、息子は、まだしゃべれないけどね」
しみけん「じゃあ大人で、“レンタルおじさん” じゃないけど、第三者に代行で言ってもらう。退職希望を会社に言い出せない人のための、『退職代行サービス』みたいなもの」
はあちゅう「こないだ片づけコンサルタントの方が、うちでそれやってくれたね」
しみけん「やってくれた!」
はあちゅう「2人だったら、『あんた、これ捨てなさいよ』『お前、これ使ってないじゃないか』って喧嘩になるところを、第三者である片づけのプロが、私とけんちゃんそれぞれに『これ必要ですか? これはどこに置きますか?』って聞いてくれた。
で、けんちゃんの老後の楽しみ用のハードディスクレコーダー8台が共有スペースにあって、ずっと超邪魔だったんだけど……」
しみけん「『笑っていいとも!』が8年分、録画してあるやつね」
はあちゅう「けんちゃんに何度言っても移動してくれなかったのに、片づけのプロが『これ、しみけんさんの部屋に移動しましょう』って言ったら、すんなり移動してくれた」
しみけん「(笑)」
はあちゅう「第三者が入ることによって、問題が整理されることもあるしね。我々だって、こうやって取材の形で、第三者であるライターさんに引き出してもらうことで、自分たちを客観的に見られるし」
しみけん「引きこもりの人は、親がいくら言っても出てこないけど、第三者に言ってもらったほうが聞いてくれる。口が臭い人にも、家族や恋人が言うよりは、第三者が冷静に『アセトン臭がすごいので、病院に行きましょう』と言ったほうが病院に行く」
はあちゅう「その役、けんちゃんがやって、商売にしたらいいじゃない?」
しみけん「どちらの側にも染まらないって意味で、黒いスーツに身を包もうか(笑)」
はあちゅう「言いづらいことを代わりに言ってくれる、『代弁コンサルタント』。そのビジネス、いいかも!」
はあちゅう
1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。会社員経験を経て、2014年、フリーに。1月16日に新著『とらわれずに生きるための幸福論 じゃない、幸せ。』(秀和システム)を発売
しみけん
1979年、千葉県生まれ 1998年にAVデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊に『しみけん式「超」SEXメソッド』(笠倉出版社)がある
取材&構成・稲田豊史
(週刊FLASH 2020年3月10日号)