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はあちゅう&しみけん「家族会議」消えた性欲、戻る?戻らない?
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.05 11:00 最終更新日:2020.03.05 11:00
2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうとしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」と赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」の第28回。今回は、妊娠してから妻・はあちゅうの体に起こった、ある変化について。
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はあちゅう「妊娠中から産後にかけて、性欲がなくなっちゃって、いまも戻ってこないんだよね……」
しみけん「妊娠中に性欲が上がる人、下がる人、人それぞれだね」
はあちゅう「『妊娠中に、すごく性欲が上がったけど、見た目が妊婦だから旦那さんが抱いてくれない』話はあるね。私は逆」
しみけん「僕に対して性欲が湧かない?(笑)」
はあちゅう「というより、世の中のあらゆるものを見るときに、性という要素が遮断されてるの。『セクシー方面のフィルターがいっさいない』というか」
しみけん「ふむふむ」
はあちゅう「たとえば男性アイドルを見ても、今までは『カッコいい』って思っていたのが、『かわいいな』『若い子が頑張ってるな』になった。おばあちゃんみたいな気持ち」
しみけん「同性に対しても?」
はあちゅう「うん。大きい胸やきれいなお尻が、子供を産むための『体の器官』にしか見えない。『この人も、いつか妊娠して子供産むんだな……』って。
グラビアを見ても、保健体育の教科書を見てるのと同じ感覚。何が問題って、人生が楽しくないんだよ! でね、友達に “性欲ドリブン” だった女性がいるんだけど……」
しみけん「性欲ドリブン(笑)」
はあちゅう「すごい美人で、旦那さんがいるのに公認のセフレがたくさんいて、モンスターを自称していたのに、産後2年たっても、性欲が戻ってこないんだって」
しみけん「ちょっと写真見せて(はあちゅうのスマホを見る)。たしかに、丸顔の性欲顔だ(笑)」
はあちゅう「顔でわかるんだ(笑)。それで今は、人生が全然楽しくないんだって。自分らしくいられないし、仕事欲も性欲に連動していたから、いま、すごく無理してるそう。その話を聞いて、私ちょっと気持ちがわかった。
たぶん、仕事欲とか湧き上がる情動も含めたいろんな『欲』って、全部根っこでつながってるから、性欲が減ると、ほかの欲も減っちゃう。私も今、すごく “丸い” っていうか、野心がない。何もせず、猫みたいに生きていきたいよ」
しみけん「今までバリバリ働いてた人が、産後復帰する計画だったのに、仕事に対するモチベーションが上がらない、か」
はあちゅう「だから私、専業主婦になりたい人の気持ちが、今は、めっちゃわかる。家にいて外のことせずに、子供だけ育てたい。家の中のことだけ、やってたい。今まで外に向けてた野心が、しゅーんってしぼんでる」
しみけん「『半径5メートルの野望』(※編集部注:はあちゅうの著書)ならぬ、『半径5メートルの非野望』だね」
はあちゅう「勝間和代さんが、『ロジカル家事』って本を何年か前に出したでしょ。それで思ったんだけど、すべての人類は、家事に行き着くと思うんだ。家事というのは、大きく言えば、人間が身のまわりを整えることでしょ」
しみけん「それって、人間の本能なのかもね」
はあちゅう「性欲って、外へ外へ向かう興味、関心と連動してるんだと思う。私はその性欲がなくなったから、内に向いた」
しみけん「古来の洞窟生活のように『男は狩りに行き、女は生活する場所を整える』みたいになっていくのか……」
はあちゅう「ただ、まわりのママたちを見てると、授乳が終わったタイミングや生理が回復したタイミングで、性欲が復活してる。だけど旦那には性欲を感じないから、不倫に走るパターンもある」
しみけん「もし、はあちゅうに性欲が戻ったら、僕はどうすればいいんだろう。もはや恥ずかしいもん、するのが」
はあちゅう「私も恥ずかしい。だから、外に恋人作るかもしれない……(笑)」
しみけん「前に話題に出た、AV男優の森林原人さんの『結婚・恋愛・セックスの相手を別々にすべき理論』の実践だ」
はあちゅう「うちは、それでも夫婦が保てると思うんだよね。この『三権分立』の考え方が、私とけんちゃん、両方にインストールされてるから。ただ、外の恋人に抱いた性欲を、恋愛だと勘違いしてはいけない」
しみけん「そこ大事」
はあちゅう「相手もそれを理解してないとね。もし、私の相手が『しみけんさんと離婚して、僕と結婚してください』とか言いだしはじめたら、とっちらかる(笑)」
しみけん「それは、ややこしいな」
はあちゅう「でもさ、いま34歳の私の性欲が、仮に戻ってくるのが35〜36歳だとすると、そこから性の開花ってするのかな?」
しみけん「するよ。『30させごろ、40しごろ、50ゴザをかきむしり、60ろくに濡れずとも』って言うじゃない。『生理があがったあとって最高』って、熱く語ってた熟女さんがいたよ。偶然、昨日の撮影なんて、52歳のデビューものだったからね」
はあちゅう「しかし、いつからそんなに、けんちゃんとするのが恥ずかしくなったんだろう……」
しみけん「セックスレスは、『茹でガエル現象』なんだ。水のなかにカエルを入れて火で熱すると、徐々に温かくなっていくから、カエルは自分が茹でられているのに気づかないで、知らないうちに死んでる。
夫婦も一緒で、ずーっと一緒にいることによって、知らないあいだに営みが照れくさいものになってる。だから究極的には、セックスレスを避ける手立てなんて、ほぼ皆無だと思う」
はあちゅう「やっぱり三権分立か……」
はあちゅう
1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。会社員経験を経て、2014年、フリーに。1月16日に新著『とらわれずに生きるための幸福論 じゃない、幸せ。』(秀和システム)を発売
しみけん
1979年、千葉県生まれ 1998年にAVデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊に『しみけん式「超」SEXメソッド』(笠倉出版社)がある
取材&構成・稲田豊史
(週刊FLASH 2020年3月17日号)