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名曲散歩/荻野目洋子『ダンシング・ヒーロー』原曲改変でヒット

エンタメ・アイドル 投稿日:2020.03.22 16:00FLASH編集部

名曲散歩/荻野目洋子『ダンシング・ヒーロー』原曲改変でヒット

 

 東京・神田の古いビルの2階。そこには夜な夜な紳士淑女が集まり、うんちくを披露しあう歌謡曲バーがあるという。今宵も有線から、あの名曲が流れてきた。

 

お客さん:お、このイントロ、荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』。数年前、大阪の女子高生がバブリー・ダンスで踊ったね。

 

 

マスター:子供たちにも30年以上前のユーロビートが新鮮に響いたのかもね。原曲はイギリスのアンジー・ゴールドが歌った『Eat You Up』。タイトルを直訳すると「あなたを食べ尽くしてやる」って意味だ。

 

お客さん:もともとは「自分を振った男に毒づく」歌詞だって聞いたことがある。

 

マスター:そうそう。実はこの曲を偶然耳にしたビクターのディレクターが、個人的にレコードを購入して、引き出しの奥にしまい込んでいたものだという。

 

お客さん:ストックしていたんだね。

 

マスター:そんなディレクターのもとにやってきたのが、いまも荻野目ちゃんが所属する事務所の社長さんだ。当時、彼女の売り出し方に行き詰まり、悩んでいたという。

 

お客さん:そこで提案されたのが、『Eat You Up』だったのか。

 

マスター:そう、社長さんは一発で気に入って、「荻野目が歌えば絶対にヒットする!」と確信してカバーが決まったんだって。社長さんが注文を付けたのは2つ、「歌詞の世界観」と「タイトル」だ。

 

お客さん: 日本語詞は原曲の「自分を振った男に毒づく詞」とはかなり変わっているよね。

 

マスター:そう、日本語詞では「男の子を情熱的にダンスに誘う女の子」になっている。そしてタイトルはもともと『素敵なシンデレラ・ボーイ』だった。

 

お客さん:ヒットしなさそうな気がする!

 

マスター:そこで社長さんが「イメージに合わない」と言って『ダンシング・ヒーロー』に変えたら大ヒット! ここからユーロビートのカバーブームが始まったよね。石井明美の『CHA-CHA-CHA』、長山洋子の『ヴィーナス』、BaBeの『Give Me Up』、森川由加里の『SHOW ME』……。

 

お客さん:『ダンシング・ヒーロー』の原曲『Eat You Up』は
「あなたを食べ尽くしてやる」だったけど、ある意味、日本の歌謡界のひとつの時代を食べ尽くすきっかけにもなったんだね。

 

 おっ、次の曲は……。

 


文/安野智彦
『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)などを担当する放送作家。神田で「80年代酒場 部室」を開業中


参考:『昭和40年男Vol.24』/朝日新聞2017年6月24日

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