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『テセウスの船』最終回…鈴木亮平一家の明るさに救われた
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.24 16:10 最終更新日:2020.03.24 16:10
3月22日、竹内涼真主演の『テセウスの船』(TBS系、日曜21:00~)がついに最終回を迎えた。最終回の平均視聴率は19.6%、瞬間最高視聴率は21.5%を記録し、今期連続ドラマではダントツ1位。視聴者の圧倒的な支持を得た。
主人公の田村心(竹内涼真)は、連続毒殺事件の犯人として逮捕された父親の警察官・佐野文吾(鈴木亮平)の無実を晴らそうと、事件当時の平成元年にタイムスリップして真犯人を突き止めようと奔走してきた。
原作は週刊漫画誌『モーニング』(講談社)に連載された東元俊哉氏による同名漫画だが、怪しい人物が目白押しで、視聴者は犯人考察で大いに盛り上がった。
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途中、東元氏が「原作と犯人が違う」とコメントしたことで、視聴率もアップ。さらに、竹内涼真の泣きの演技や麻生祐未の怪演ぶりも話題となり、ツイッターのトレンド入りを何度も果たした。
最終回では、真犯人とその動機が明らかにされた。
加藤みきお(柴崎楓雅)は、心の姉・鈴にとって唯一無二のヒーローになりたくて、鈴が「正義の味方」と信じる父・文吾が邪魔だった。
共犯の田中正志(霜降り明星・せいや)は、12年前の村祭りで、母親がキノコ汁に間違って毒キノコを入れてしまい、死者が出たことで逮捕され、家族がバラバラになり、文吾を逆恨みしていた。
「“殺人犯の息子”として生きざるを得なかった心と同じ立場の正志を真犯人にすることで、“家族”というものを浮き彫りにしたかったのだと思います」とドラマウオッチャーの晴川日月奈氏は語る。
「残念なのは、主人公自身が真実を突き止めたのではなく、みきおにしても正志にしても、殺人の動機を自ら語っている点です。文吾を助けようともみ合い、心が正志に刺されるシーンも想定内だったので、全然泣けませんでした。
それでも、このドラマは視聴者の圧倒的な支持を得るだけの力を持っていたと思います。
一番の魅力は、なんといっても『佐野家の家族』です。明るくて元気いっぱいで、何があっても信じあう強さを持っている。ラストシーンで、文吾が生まれてくる孫に『未来』という名前を付けてほしいと提案するところはジーンときました。
タイムスリップして未来を変えてくれた心はいないけれど、その思いは受け継がれていく。家族っていいなと、改めて思わせてくれた3カ月でした」(晴川氏)
ツイッターにも、『テセウスの船』を見続けた視聴者から、たくさんの感謝の言葉が寄せられている。
《心さん、ありがとう! 近年にない素晴らしいドラマだった》
《佐野家の未来が幸せでよかった。心さん、ありがとう。涙》
《顔がくしゃくしゃになるほど泣いた。素敵なラストに感動 ありがとう》
《ハラハラドキドキの3ヶ月間をありがとう。心さんが守り抜いた佐野家の未来に幸あれ》
新型肺炎で暗いニュースばかり続いているが、この3カ月、『テセウスの船』が大勢の視聴者を楽しませ、幸せな時間を与えたことは間違いない。