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橋本じゅん、人生を変えたのは「古田新太」との夜通し酒
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.28 20:00 最終更新日:2020.03.28 20:00
1年後、橋本は念願だった「新感線」の劇団員となった。
「とにかく、駄目出しがひどかった。とても記事にはできない言葉でね(笑)。やめられるものなら、やめたかったですけど、『ここでやめたら、俺は終わるな』って気持ちでした」
1997年には『直撃!ドラゴンロック~轟天』の主役・剣轟天を演じる。
極太眉で濃い劇画風メイクをしたカンフーの達人だが、「女性と下着には、めっぽう弱い」というキャラクター。予測不能で珍妙な動きが人気を呼び、脚本家の宮藤官九郎も自作に登場させるなど、劇団の枠を超えて愛されている。この役で橋本は、「新感線」には欠かせない存在になった。
「劇団は、そうは思ってないでしょう。一度、『今回は(出演は)ないわ』って、断わられたことありますから(笑)。でも、お客さんがそう思ってくださるなら、本当に嬉しいことです。
『看板を背負ってる』という自負は、俺もありますから」
橋本はいま、活躍の場を映像の世界にも広げている。
「舞台と映像、両方の仕事をいただいていますが、同じ芝居でも、あきらかに別物なんです。水泳競技の、競泳とシンクロナイズドスイミングみたいな感じ。並行して準備するためには、コンディショニングが大事なんです。
去年の夏から、水川あさみさんにすすめられて、グルテンフリーを始めました。とりあえず一カ月続けてみたら体調がよくなって、結局10kg絞れました。それで、年明けから糖質制限も始めたんです。まあ、期間限定です。マイブーム」
だから、ビールは控えめ。焼酎のソーダ割りを片手に、グルテンフリーの肉が進む。コンディションが仕上がった橋本に、これから初めての経験が待っている。
「35年役者をしていて、初めて半年間、舞台をやらないんです。そして、4月からのドラマ『MIU404』(TBS系)で、機動捜査隊の班長を演じます。地上波では、これまででいちばん大きな役かもしれません(笑)。
武者震いがするのは、ワクワクなのか、ビビっているのか。予測不能な未体験ゾーンに入っていくようで、楽しみです」
名物の分厚い赤身のロース「男焼き」が、網の上でいい色に焼けてきた。
「じつはこのあと、ここで仲間と食べるんですよ。さあ、遠慮せずに食べてください(笑)」
はしもとじゅん
1964年2月25日生まれ 兵庫県出身 大阪芸大在学中の1985年、『銀河旋風児SUSANOH』(作&演出・いのうえひでのり)より「劇団☆新感線」に参加。『直撃!ドラゴンロック』(作&演出・同前)シリーズでは、主役の剣轟天として活躍。映画『図書館戦争』シリーズ(佐藤信介監督)、『シン・ゴジラ』(2016年、樋口真嗣監督)など出演作多数。4月スタートの金曜ドラマ『MIU404』(TBS系)に出演。9月からは、劇団☆新感線の40周年興行『神州無頼街』(作・中島かずき、演出・いのうえひでのり)に出演予定
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(週刊FLASH 2020年3月24日号)