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小林よしのりが演歌歌手・市川由紀乃と対談「妖艶すぎる!」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.04.03 06:00 最終更新日:2020.04.03 06:00

小林よしのりが演歌歌手・市川由紀乃と対談「妖艶すぎる!」

 

 漫画家・小林よしのりが絶賛した、美人演歌歌手市川由紀乃。ついに2人の対談が実現した。

 

――『週刊FLASH』(2020年1月28日号)に掲載された『よしりん辻説法』で、よしりん先生が好きな演歌歌手として市川さんをあげました。漫画をご覧になった市川さんから、先生あてにお手紙をいただいたのが、この対談のきっかけです。

 

 

小林 お手紙、嬉しかったですよ。わしね、へんなこと描いてなかったかと思って、自分の漫画を読み返してしまったんだから(笑)。

 

市川 私、『おぼっちゃまくん』も大好きで……。こういう形で、漫画のなかに登場させてもらったのがとても嬉しかったです。思いをお届けできないかと、すぐに私から事務所の方にご相談したんです。

 

小林 昨晩、『うたコン』(NHKの音楽番組)を観ましたよ。『アンコ椿は恋の花』を歌ってたけど、いやぁ、都はるみの次に上手いね。

 

市川 ありがとうございます。

 

小林 あの歌は難しくて、こぶしを利かせすぎると、わざとらしくなってしまうんだけど、市川さんはすべてが適度で具合がいい。それでいて力がみなぎっているから、相当な歌唱力があるんだなぁと、あらためて感心しました。

 

市川 私、嬉しくて、光栄で……。いま泣きそうです。

 

小林 何を歌っても巧みに歌いこなすね。わし、漫画のペン入れするとき、YouTubeで市川さんの歌を流しながら描いてるんですよ。

 

 それで去年あたりから、「市川由紀乃という、すごい美人で、歌の上手い演歌歌手がいるんだ」ということを、担当編集に話したりしていて。

 

 じゃあ演歌歌手をテーマに一話描いてみようとなって、市川さんのことを漫画に描いた後、レコ大の「最優秀歌唱賞」を受賞されたんですよね。

 

■よしりん先生の考える市川さんの魅力とは

 

小林 わし、演歌の番組は『うたコン』と『新・BS日本のうた』をチェックしてるんだけど、市川さんが出演してるときだけ観てるんですよ。出てなかったら観ない!

 

 まず、市川さんの容貌のファンになりました。歌ってるときの表情が本当に美しい。雰囲気がいいから性格もよさそうなんだけど、歌うと色気が非常に出てくる。思わず食い入るように観てしまってます。

 

――先生のお気に入りの曲はなんですか?

 

小林 いちばん好きな曲は『年の瀬あじさい心中』。ものすごい好きで、何十回聴いたかわかりません。

 

市川 そこまで聴いてくださってるんですね。私も大好きな歌なんです。

 

小林 あれを聴いてると、わしも才能ないほうがよかったなとか思っちゃう。世の中に認められず、人生に絶望している男に、女の人が「一緒に死んでもいいわよ」と語りかける。

 

 でも、「希望があると思うんだったら、一緒に住んでもいいわよ」とも。年の瀬で、「除夜の鐘までに考えて」と言いながら……。

 

《死ぬも生きるもつき合うわ》という歌詞に、ぞっとするほど感動します。男にとっては聖女のような女性で、心に響くんじゃないかな。

 

市川 包み込むようなイメージですね。私自身、男性を好きになったら、とことん尽くしたいタイプなんです。

 

小林 女性の情念を歌った演歌というのは、石川さゆりみたいに、「『殺していいですか』というほど愛している」などと攻めていくことが多いじゃないですか。

 

 でもこの歌、全然違うんですよね。「死ぬのにも生きるのにもつき合える」という女性の感覚……これはとんでもないなぁ。こういうタイプの女の人って、やっぱり実際にいると思うんですよ。こんな女性と出会える男がつくづく羨ましい(笑)。

 

市川 先生が仰った『天城越え』のように、「誰かにあなたを盗られるぐらいなら殺します」という心境もよくわかります。

 

小林 ほぉ~。

 

市川 でも、好きになった相手が求めてくるものが大きいと、そこに自分がたどり着けるのかとか悩みますね。自分を磨きながらも頑張ってはみるんですけど、なかなかうまくいかなかったり。そんな恋愛をすることで、いろいろ学ばせてもらいました。

 

 育った家庭環境もあるかもしれませんが、男性には常に頼っていたいという気持ちはありますね。

 

小林 それ、健全なんじゃないかと思うんだけどね。そういう男女の関係性って、フェミニストの人たちから悪いことのように言われたりするけど、庶民感覚はそうなんじゃないかな。

 

 たとえば、「芸のためなら女房を泣かす」とか言うと、最悪な男だと言われてしまう。セーターを編んでどうのこうのっていう演歌があったけどね。都はるみさん?

 

市川 あ、『北の宿から』ですね。「着てはもらえぬセーターを、寒さこらえて編んでます」と。

 

小林 そうそう、あれとかもフェミニズムの人から相当攻撃される。けれども、わしは好きなんですよね。わしは、女性の地位は向上しないといかんと思ってるし、男尊女卑は大嫌い。

 

 男が傲慢になってはいけないのはもちろんだけど、女性にはこの歌のような優しさとか、許す包容力ってあるんじゃないのかな。そんな感覚を、演歌が若い人たちにも伝える役割を果たしてくれている。

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