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渡辺真知子「大悲恋の曲を元気一杯で歌った『かもめが翔んだ日』」

エンタメ 投稿日:2016.09.09 12:00FLASH編集部

渡辺真知子「大悲恋の曲を元気一杯で歌った『かもめが翔んだ日』」

 シンガー・ソングライターとして『迷い道』でデビュー。同曲は大ヒットを記録したが、「歌詞を作るのにすごく苦労した」ため、2作めは伊藤アキラ氏に作詞を依頼した。詞先で曲を作るのは初めての経験だったという。

 

「伊藤先生にいただいた歌詞を読んだとき、『かもめが翔んだ かもめが翔んだ あなたは一人で生きられるのね』の部分が目に飛び込んできて、その場で歌詞のイメージどおりにメロディをつけてみたんです。羽ばたくような感じで、『かもめーが翔んだー』って。

 

 すると担当ディレクターが『いい! その調子で続きを書きなさい』と。次にサビが出来て、それから15分ほどで完成しました。

 

 でも、ディレクターが『いい線いってるけど何かが足りない。序章的なものが欲しい』と。

 

 追加で伊藤先生に書いてもらったのが、『ハーバーライトが~』の部分。そこにまったく別の曲にあったメロディをつけて、あの出だしのオーバーチュアが出来たんです。

 

 ずいぶん後になって、伊藤先生が『大悲恋の曲をあんなに元気いっぱいに歌うとはね』っておっしゃってました(笑)」

 

 最後に、渡辺さんにとって『かもめが翔んだ日』とは?

 

「いろんなアーティストの方にカバーしてもらって、独り立ちした子供のようですね。いつしかこの曲に励まされ、支えられるようになりました」

 

<渡辺真知子『かもめが翔んだ日』>
1978年4月21日発売
作詞:伊藤アキラ 作曲:渡辺真知子
●売上枚数:46.0万枚('78年)
●ザ・ベストテン初登場:'78年6月15日9位
●最高位:6位
●連続ランクイン:9週

 

カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>
 イントロは2小節しかないので、歌う準備をしてから曲を選んでください。「ハーバーライトが〜」のピーク音は、私の実声では出ない音。ファルセットではなく、半分シャウトしたような声で歌っています。

 

<渡辺真知子>
1956年生まれ 59歳 神奈川県出身 1977年『迷い道』でデビュー。『かもめが翔んだ日』『唇よ、熱く君を語れ』などヒット曲多数。今年10月5日、シングル『ときの華』リリース予定。「コンサート2016~ときの華~」ツアーを今秋スタートさせる。東京公演は、11月1日、東京国際フォーラム ホールCにて

(週刊FLASH 2016年9月6日号)

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