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ドラクエ制作陣は「勇者ヨシヒコ」に激怒?ほか冒険の秘密30

エンタメFLASH編集部
記事投稿日:2016.11.01 12:00 最終更新日:2016.11.01 12:00

ドラクエ制作陣は「勇者ヨシヒコ」に激怒?ほか冒険の秘密30

(c)「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」製作委員会

 

 ドラクエ好きなら確実に噴き出してしまう『勇者ヨシヒコ』シリーズが4年ぶりに復活。ヨシヒコ、ムラサキ、メレブ、ダンジョーたちが繰り広げる冒険活劇の、オンエアされない舞台裏を徹底的に調べてきた。

 

 ムラサキ役の木南晴夏、ダンジョー役の宅麻伸、プロデューサーの小松幸敏氏が、勇者ヨシヒコの秘密を告白する――。

 

(1)「勇者ヨシヒコ」には元ネタがある?

 

 福田雄一監督は『アーサー王伝説』を低予算でパロディ化した映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の大ファン。

 

「このドラマ枠も低予算なので、福田監督が舞台で使っていた段ボールを利用してゲームの世界をドラマ化してみたいという話から始まったんです」(小松P)

 

(2)ドラクエの製作陣は怒ってない?

 

 シリーズ1の放送中、2011年8月に開催された“オフ会”。そこで、福田監督はドラゴンクエストシリーズの生みの親である堀井雄二氏が撮影現場に激励に訪れ、小道具のスライムが「すごい完成度」と褒められたことを明かしている。ひと安心!

 

(3)宅麻伸もドラクエ好きだった?

 

「正直、ゲームの世界はわかんないんですよ……。みんなは段ボールの魔物に大喜びしていますが、僕は『段ボールなのに本当によくできてるなぁ、あいつらすげぇなぁ』って感心しきりなんです(笑)」(宅麻)

 

(4)ヨシヒコのキャラはどう決めた?

 

 脚本も担当する福田監督は、山田孝之の出演決定後に、ヨシヒコを正直者で真面目なキャラクターに決めたそう。

 

「山田さんは役について深く考えるストイックで真面目な人。真っ直ぐすぎてピュアなヨシヒコとそっくりですよ!」(木南)

 

(5)ダンジョーはなぜ、オカマキャラに?

 

「ダンジョーはあんなに男らしく振る舞っているのに、じつは気が弱いというのが最初の設定。でも、僕が監督に『もうオカマみたいにしちゃえば?』って言ったら、そうなっちゃった(笑)」(宅麻)

 

(6)木南晴夏をムラサキ役に推薦した大物漫画家とは?

 

 映画『20世紀少年』に出演した木南は打ち上げで、原作者の浦沢直樹氏に「コメディをもっとやってみたい」と明かしたという。

 

「浦沢さんと福田監督がパパ友だった縁で、推薦していただいたんです」(木南)

 

(7)4人がハマったゲストは?

 

 シリーズ1の第9話に登場した劇団★新感線の橋本じゅんは、もはや伝説!

 

「ドライ(カメラなしのリハーサル)、テスト、本番とやることが全部違う。今でも鮮明に目に浮かぶほど衝撃的でした」(木南)

 

(8)木南やムロがドハマりした魔物は?

 

 シリーズ2の第5話に登場した井戸の魔物(演・佐久間一行)にハマった2人。

 

「歌が頭から離れなくて『今日は遅くまでだけど~』『もうちょっと頑張るんだよ~』と替え歌をして遊んでいました」(木南)

 

(9)メレブの呪文収録時のお約束とは?

 

「皆さんアドリブで勝負をかけるシーンなので一日2回収録だと体力がもたない。一日1回です。放送で使われなかった部分もDVDには収録されています」(小松P)
 

(10)自由に演じているように見える仏とメレブ。台本はあるのか?

 

「基本は台本どおりに進みますが、2人のシーンは福田監督が面白がって、なかなかカットをかけないんです。絶対こんなに使わないだろうってくらい回しっぱなし。でも、演者側は楽しんでるようです(笑)」(木南)

 

(11)ムラサキは「貧乳発言」に激怒した?

 

 ツイッターで福田監督が木南の胸の話をすると、木南は「本当はもっとあります!」とツッコんでいるそう。もはや挨拶代わりのお決まりネタなのだ。

 

(12)宅麻伸が今、街でいちばん声をかけられるのは誰?

 

 かつてのトレンディ俳優は今、子供たちに「あ、ダンジョーだ!」と気づかれるように。

 

「わざと『ナニぃ!?』と睨みを利かせると、大喜びしてくれます(笑)」(宅麻)

 

(13)ゲストのロケ時間はどれくらい?

 

「半日の人もいます。ゲストが入れ替わり立ち替わりなので、現場は大忙しですよ」(小松P)

 

(14)大物ゲストたちの収録後の感想は?

 

 前述の“オフ会”で山田孝之は「小栗(旬)が『このキャラがきっかけで自分はもっといろんな役ができるんじゃないか』と話していた」と発言。演技の幅を広げる作品に。

 

(15)今作は大御所も出演する?

 

「『なんでこの方が出てくれるの!? ヨシヒコがどんなドラマかご存じなのかな…』と不安になるほどの方が出演します。私は台本を見て、びっくりしました」(木南)

 

(16)前の2作と今作はどんな違いが?

 

「前作を踏襲しつつ、ヨシヒコのバカさ加減、メレブの呪文、ムラサキのヨシヒコ好き、ダンジョーのダンディさなど、それぞれがパワーアップしています。今回はCGも増えていますよ」(小松P)

 

(17)段ボールの魔物はどんどんリアルに?

 

 福田監督の主宰するブラボーカンパニーが作製している手作り感満載の魔物たち。

 

「皆さんの腕がすごく上がって、魔物の曲線がきれいな仕上がりに。それを逆に監督が嫌がって、『もっと段ボール感を残してくれ』と指示が出るほどでした」(小松P)

 

(18)公式ツイッターのフォロワー数は?

 

 第3弾の放送決定で現在は26万人超え。

 

(19)収録の空き時間に爆睡したのは誰?

 

 山形の庄内映画村に約1カ月、その後も関東中心のロケが続きヘトヘトだったとか。

 

「私とムロさんは空き時間さえあれば寝て、お互いに隠し撮りしてました(笑)。山田君と宅麻さんは絶対寝ないんです」(木南)

 

(20)いちばんキツかったロケ地はどこ?

 

 栃木の大谷石での撮影は超ハード!

 

「洞窟の外の気温は30度超え、中は10度台。いや~、しんどかったね~」(宅麻)

 

「酸素が薄いのか、やたら眠くなりました。寝ぼけながら撮影をしたので、じつはあんまり記憶がなくて(笑)」(木南)

 

(21)庄内映画村近くにある“名物”とは?

 

 出演者が毎日のように飲みに行った“ヨシヒコ居酒屋”が山形県鶴岡市にある。山田孝之のサインが3枚も飾ってあるとか。

 

(22)泊まりがけのロケなのに、ほとんど使われなかったシーンはある?

 

 6月の姫路での撮影は梅雨に苦しめられた。

 

「本当なら3シーン撮るはずだったのに、雨のせいで1カット一発本番、10秒くらいしか撮れなかったんです」(木南)

 

(23)宅麻伸は収録でバテていない?

 

「収録の合間も3人は元気。さすがに20歳以上も彼らと年齢差があるので、僕は常に体力温存に努めていたよね……」(宅麻)

 

(24)あの宅麻伸を“雑”に扱えるのは誰?

 

 今作では福田監督の無茶振りが増えたとか。

 

「福田君には『年寄りをこんなに使っていいのか』ってほど、やらされました。今回は一切遠慮がなかった(笑)」(宅麻)

 

(25)宅麻伸がダンジョーを演じる際に気をつけていることは?

 

「とにかく堅物で真面目という基本は崩さず、かわいいおっさんでいること! ダンジョーってどこかかわいいでしょ?」(宅麻)

 

(26)収録中にムラサキを襲った事件とは?

 

「ブヨに刺されたんですよ! すっごく痛かったし、腫れてしまいました。じつは今も痣みたいな痕が残っちゃって……」(木南)

 

(27)収録中に流行ったブームとは?

 

「山田君がムロさんのお尻をさわるのがブームでした(笑)。ムロさんが『やめてくださぁ~い!』って。最初は笑っていたスタッフももう飽きているのに、ずっと2人でキャッキャしてましたね(笑)」(木南)

 

(28)山田孝之とムロツヨシの本当の仲は?

 

『ヨシヒコ』シリーズがきっかけで、プライベートでもよく食事をしている2人。撮影現場に持ち込んだ靴やリュックなど、いまや私物までそっくりだとか。

 

(29)ムロツヨシの現場での“特技”は?
 

 2013年4月の『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』のBlu-ray&DVD発売記念イベントの際、山田孝之に「ムロさん、家で飲んだとき、共演した女優さんたちの電話番号リストを見ながら酒飲んでたよね」と暴露され、ムロはタジタジに。

 

(30)宅麻伸がハマった山田孝之のブラックジョークとは?

 

 撮影終了後、「また5年後、10年後にもやりたいね」と4人で話していると……。

 

「ふだんあまり冗談を言わない山田君が、チラッと僕を横目で見て、『でも宅麻さんが……』って(笑)。それがツボでね」と、宅麻。第4弾の制作は宅麻の体調次第か!?

(フラッシュ増刊ダイアモンド2016年10月27日号)

 

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