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柳原可奈子が山田邦子のアドバイスを受けて泣いちゃった
エンタメFLASH編集部
記事投稿日:2017.06.05 06:00 最終更新日:2017.06.05 06:00
『オレたちひょうきん族』の1980年代から活躍する女ピン芸人の先駆け山田邦子。デビュー間もなく売れっ子となり、以降10年以上第一線で走りつづける柳原可奈子。ともに太田プロに所属し、今も新ネタを作りつづけてネタライブに出演する。現役芸人として、互いをリスペクトする2人が、女ピン芸人論を語り尽くす。
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――女ピン芸人が増えてきましたね。
山田邦子 いいことですよね。「女ピン芸人」がカテゴリーとして確立したから、職業としてアリと思われるようになったんでしょう。私が出てきたころは、女でピンの芸人がいなくて、いつも男子の中にぽつんといた。もう37年も前ですからね。可奈子は何年め?
柳原可奈子 13年めになります。
山田 もう堂々たる先輩だね。
――そもそも、2人はなぜピンに?
山田 私はもともと、中学から短大まで一緒だった「のりこちゃん」とコンビを組んで学生時代に活動していた。スカウトもされたんだけど、のりこちゃんは真面目だったので、「これを職業にするの!?」と怒られて決別。お互いボケもツッコミもやるコンビだったので、一人でもなんとかなるかなと思って。
柳原 私はコンビを組もうと考えたことが一度もなくて。協調性がないんですかね?(笑)
山田 自分と互角と思える人がまわりにいないと、組もうと思わないよね。
柳原 そうなんです。お笑いの養成所でも、思いや熱意が同じ人がいなくて。でもピンでよかった。よくも悪くも全部自分の責任なので。私、相方がネタを飛ばしたりしたら、すごく怒ると思うんです。「なんで飛ばすの? 私がネタ書いてるんだよ?」と、ネチネチ言いそう(笑)。
山田 よかった先輩で(笑)。でも私たちの芸って、ずっと一人で書いて、覚えて練習して……。だから、一箇所抜けるとヤバいよね。デビュー前に生放送の素人参加番組に出たとき、リハーサルでカットになった部分だけが、本番で抜けちゃって。「忘れました……」と、じっと黙ってたの。30秒くらいで思い出して続けたら、それがウケて優勝。だから、私がここまでやってこれたのは、フレッシュで気立てがよかったから(笑)
――女性一人ならではの苦労は?
山田 何事も「迷惑をかけないようにしよう」という変な癖はついてるよね。
柳原 すごくありますね。でも私、男性芸人の中に紅一点って好きなんです。なんかヒロインみたいで(笑)。
山田 女のコ一人だったから使ってもらえた面はあるよね。
■男芸人と一緒に裸になったらドン引きされた
――柳原さんは、先輩に邦子さんがいてよかったと思うことはある?
柳原 私、ネタをやりつづけることに、気持ちが揺らぐことがあるんです。コントを書くのも演じるのも大好きなんだけど、たまにイヤになっちゃって。
山田 ネタはやりつづけたほうがいい。ネタは私たちの職業だから。
柳原 邦子さんの背中を見て、「逃げちゃダメだ」と気持ちを戻せるんです。
山田 可奈子にはタレント性があって、「本物の可奈子ちゃんだ!」と、喜んでくれる人が大勢いる。そういう方たちが、「あのネタを見たい!」と思ってくれる優秀なネタがあるんだから、それをやりつつ、年1、2本新ネタを作っていけばいいんじゃないかな。
柳原 嬉しい~。泣きそう!
山田 ただね、どんどん年は取るわよ。
柳原 急に冷たい水を浴びた気分……。
山田 かわいいかわいいと言われる期間なんてあっという間に終わるから、今のうちに満喫しておきなさい(笑)。