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「スーパー戦隊」終了の背景に“ブラック”すぎる撮影現場 厳しい予算とスケジュール、拘束の厳しさが“キャスト確保”に影響も

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記事投稿日:2025.11.13 06:00 最終更新日:2025.11.13 08:05
出典元: 週刊FLASH 2025年11月25日号
著者: 『FLASH』編集部
「スーパー戦隊」終了の背景に“ブラック”すぎる撮影現場 厳しい予算とスケジュール、拘束の厳しさが“キャスト確保”に影響も

『秘密戦隊ゴレンジャー』から50年続いた歴史に幕を閉じる

 

 10月30日、テレビ朝日系で放送されてきた特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」が終了することがわかった。現在放送中の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』を最後に、第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』から50年続いた歴史に幕を閉じる。

 

 番組の採算が悪化し、市場縮小によるスポンサー撤退が終了の原因だとささやかれているが、テレビ朝日の編成関係者も懐事情の厳しさを明かす。

 

「終了の大きな要因は、制作費の高騰です。かつては爆破演出や、キャラクターの衣装にも十分な予算がありましたが、いまはたいへん厳しい状況になっています」

 

 それを埋め合わせるための負担は、スタッフやキャストにのしかかった。

 

「撮影現場は、時代と逆行する“ブラック”なものでした。爆破シーンの撮影は、都内から遠く離れた現場でロケをするのですが、複数話分の爆破シーンをまとめて撮る必要があります。厳しい予算とスケジュールで、毎週の放送に間に合わせるため、現場は過酷をきわめます」

 

 それでも、状況が好転することはなかった。

 

「近年は働き方改革で、撮影は夜9時までと制限されているものの、実際には深夜に及ぶこともあり、スタッフにタクシー代すら出せないこともありました。そうした環境のなかで作品の人気が伸びず、グッズの販売も不調になるという悪循環でした」

 

 また、キャストの確保も難しくなっていたという。

 

「オーディションの応募者も減っていました。出演すると拘束がきつく、ほかの仕事を入れられないことが不評のようです。その分、撮影期間中はキャスト同士の接触が増え、毎回『誰と誰がくっついた』と現場で話題になっていましたね(笑)」(同前)

 

 子どもたちは変身や戦闘シーンに、母親はブレイク期待の若手俳優に――。多くの親子を夢中にさせてきた日曜朝の恒例行事は、時代の波にのまれて “自爆” してしまった。

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