
朝ドラ『ばけばけ』で主演を務める髙石あかり
9月29日、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』がスタートした。ヒロインは髙石あかりが務め、前作の今田美桜からバトンを引き継いだ。そんな待望の初回放送となったこの日。視聴者は内容もさることながら、今回の主題歌に注目が集まった。
「同ドラマは、怪異文学集『怪談』などの名作を残した明治時代の作家・小泉八雲と、その妻の小泉セツをモデルにした物語です。今回主題歌には、佐野遊穂さんと佐藤良成さんの夫婦デュオ『ハンバート ハンバート』が手がけた『笑ったり転んだり』が抜擢されました」(テレビ局関係者)
3人の男の子を育てる“父と母”でもあるハンバート ハンバートの2人。家族や夫婦などの日常を感じられる曲や歌詞が、幅広い世代から人気を集めている。同ドラマでも主題歌が流れると、視聴者は騒然。Xでは絶賛の声があがったのだ。
《主題歌もあんぱんみたいな変な歌じゃなくて耳に残る良い歌》
《キービジュアルと主題歌ですでにグッときており期待高まる》
《主題歌も久々に朝ドラらしい感じになった》
初回放送にして、今後の期待値がぐっと上がったようだ。主題歌に注目が集まる背景を前出のテレビ局関係者はこう指摘する。
「2025年朝ドラの前期に放送された『あんぱん』(同局)では、ロックバンド・RADWIMPSが手がけた主題歌『賜物』が抜擢されました。しかし、“挑戦と冒険”をテーマした同曲のアップテンポなポップさが、朝ドラの雰囲気と合わないなどと視聴者からは酷評が続出。6月19日に放送された第59話では、演出として主題歌が流れない異例回がありましたが、《これからもなしでいい》と言った声もあがるほどでした」
そんな前作とは打って変わって、ゆったりとしたテンポや、柔らかい雰囲気が醸し出された今回の主題歌。視聴者は好印象を抱いたようだった。
「前作と今作では、かなり対極とも言えるほど違いのある主題歌の選出となりました。そのため、より『笑ったり転んだり』のほっこりとした印象が際立ったように感じます。夫婦の物語という内容にも、夫婦デュオの温かみのある声がマッチしていますね。『あんぱん』と主題歌で大きな明暗が分かれました」(前出・テレビ局関係者)
後期朝ドラの掴みはバッチリなようだ。