
物議を醸しているアイスケースに寝そべる女性のポスター
9年前に日本中を騒がせた「おでんツンツン男」が、実名、さらには素顔をさらしてテレビ出演。自身の騒動を連想させる「ツンツン」という言葉が使われたイベントに不快感を示し、話題となっている。
「9月30日放送の『ABEMA Prime』(ABEMA)に登場したのは、2016年、コンビニのおでんを指先でつっつく動画をSNSに投稿し、大炎上した豊嶋悠輔氏です。批判を浴びた後も投稿を続け、威力業務妨害などの疑いで逮捕。不起訴処分となったものの、当時の妻とは離婚し、住む家も失うなど、事件の影響で人生が一変したといいます」(芸能記者)
現在、地元・愛知でスケートボードショップなどを経営しながら、全国で講演会を開いている豊嶋氏。そんな彼が番組出演を決めた理由は、10月11日から池袋で開催される「炎上展」というイベントへの懸念からだった。
「同展覧会は、過去の炎上をテーマにした“体験型”イベントです。これを手掛けたプロデューサーの日村灯氏は、『寝そべったり、乗り込んだり、つんつんしたり』といったことができると説明。広告コピーにも『つんつん』という文字が使用されているとのことですが、これに豊嶋氏は強く反発。『他人の人に勝手に名前を書かれているということに腹が立った』『今、僕は9年前、10年前にやった行動に対して反省して、社会貢献している中で、何も言われず書かれているのはすごい不快』と憤慨。
続けて、『“おでんツンツン”という時点で、俺しかいなくない?日村さんは頭悪いのかな』と、プロデューサーの理解力に疑問を呈しました。司会者から『炎上を彷彿とさせて、再生産しているように見えるんですね』と聞かれると、豊嶋氏は『そうなんですよ、こいつは』と日村氏を“こいつ”呼ばわりして怒りを露わにしました」
今回のテレビ出演に対してX上では、
《名前が豊嶋悠輔ってのは知らんかった》
と、実名での出演に驚きが上がるとともに、
《やらかした人間の定め》
《一生背負わないといけない十字架》
といった反発の声も寄せられている。
芸能プロ関係者はこう指摘する。
「豊嶋氏は『勝手に名前を書かれている』と主張していますが、イベントの中では直接、豊嶋氏の名前に触れているわけでも明記されているわけでもありません。いわばオマージュですから、不快感はわかるにしても『炎上展』の表現を規制するのは難しいでしょうね」
そんな同氏は、事件を起こした戒めか、「おでんツンツン」を自身の生活にも生かしている。
「豊嶋氏のXのユーザーネームは『odentuntun1000』、Instagramのユーザーネームは『odentuntun123』、YouTubeチャンネルは『【おでんツンツン男】豊嶋チャンネル』とし、収益を得ています。炎上の怖さを伝える講演会のポスターにも、『おでんツンツン男』と記載するなどビジネスに活用しています。要するに勝手に肩書を使われたという感覚なのでしょう。
ただ、豊嶋氏の炎上については同情すべき点も多々あります。そもそも、“ツンツン”したお店は閉店後で、おでんも廃棄直前のもの。知り合いの店員に許可を取ったうえで動画を撮影しました。もちろん動画で真意が伝わるはずもなく、安易な行動だったのは間違いありませんが……」
「炎上展」では何をツンツンするのやら……。