
NHKの秋ドラマの撮影に臨む森七菜と岡山天音
7月中旬の夜、東京・阿佐谷の活気のある商店街に現れたのは、女優の森七菜だ。おかっぱ頭に黄色いヘアピンをつけ、跳ねるように歩き笑顔を見せている。その隣に寄り添うのは、俳優の岡山天音。まるできょうだいのような雰囲気だ。
「NHKで11月に『夜ドラ』枠で放送される予定の『マンガ大賞 2024』で第8位を獲得した人気漫画『ひらやすみ』の実写化ドラマの撮影です。29歳のフリーター・生田ヒロトが、知人のおばあさんから譲り受けた平屋で、山形から上京した美大生のいとこ・小林なつみの保護者として共同生活を送る日常を描いた作品です。
阿佐谷が物語の舞台となっており、撮影もその周辺で進められていますよ。吉岡里帆さんも出演する予定で、豪華なキャスティングです」(制作会社関係者)
本誌は、6月中旬にもドラマのロケを目撃している。この日は、森の姿はなく、岡山が単独で撮影に臨んでいた。梅雨入りが発表されたころで、東京は蒸し暑く、撮影現場では“救急搬送トラブル”が発生していた。近隣住民が当時の様子を語る。
「駅前のたこ焼き屋さんで、岡山さんが座ってたこ焼きを食べ、そこにおばあさんと子役の男の子がたこ焼き買いにくるシーンを撮影していました。すると、急におばあさん役の方がいなくなって、岡山さんが帰るシーンの撮影に変更となったのです。
しばらくすると、救急車が到着して、あわただしく救急隊員がやってきました何ごとかと思えば、先ほどのおばあさんが緊急搬送されたんです。どうやら、暑さで体調を崩してしまったらしいのです。救急車が来るまでは近くの喫茶店で休ませてもらっていました。
この日はかなり日差しが強く、おばあさん役の方は日向で待機していたので、日傘をさしていたとはいえ、かなり暑かったのでしょう。さらに、夏のシーンではないのか、俳優さんたちは長袖姿でした。岡山さんはトレーナーにマフラーを巻いていましたから、相当きつかったと思います」
ハプニングを経たものの、撮影は順調だったようだ。
「11月3日からの放送開始を控え、いまは宣伝に力を入れています。森さんもかなり気合が入っており、取材会でもたくさん話をしていました。『平屋』が舞台のドラマに合わせて、小学生のころ、自分も実際に平屋に住んでいた過去を明かし『3日で建てたくらいの平屋で、畳と畳の間からかいわれ大根が生えてきたり、ナメクジと一緒にお風呂に入ったり、けっこうナチュラル系でした』と、自分のエピソードを告白していました」(芸能ジャーナリスト)
暑いなかでの撮影の苦労が、報われてほしいものだ。