
テレビ東京に中途入社した山本倖千恵アナ
暑さが厳しい8月30、31日に、東京・代々木公園で開催された「もしもFES 渋谷 2025」。防災意識を高める啓発イベントで、多くの観客でにぎわいを見せた。
イベントでは、大都市における災害を予想して「もしも」のための防災対策や体験をできるブースが設けられ、31日には民放キー局のアナウンサーが、トークショーのため局の垣根を超えて集まった。黄色いイベントTシャツを着て登壇したのは、2024年にテレビ東京に中途入社した山本倖千恵(さちえ)アナと、同じく2024年にフジテレビに入社した宮本真綾アナだ。
山本アナは2年めらしからぬトーク力を見せたが、それもそのはず。「2022年にYBC山形放送にアナウンサーとして入社した後に、キャリア採用でテレ東に転職した逸材」と語るのは女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏だ。
「山本アナは東京都出身で、中学校時代から陸上を始め、強豪校として知られる東京高等学校では800mで全国インターハイに出場、4×400mリレーでは全国3位の銅メダルに輝いた本格派です。
当時、『炎の体育会TV』(TBS系)に出演し、その美しいルックスがネット上で話題を集めました。後にアナウンサーをめざしたきっかけは、この番組に出演して制作の裏側を見たこと。テレ東の志望理由も、『スポーツと報道をもっと深く掘り下げたい』という熱い思いがあったようです。
入社後は、2024年11月に『TXNニュース』で初鳴きすると、2025年1月から、希望していたスポーツ番組『スポーツ リアライブ〜SPORTS Real&Live〜』を担当。ほかに情報番組『ゆうがたサテライト』などに出演しています」
山本アナは自らの強みを活かし、今後、スポーツ番組を支えるアナウンサーになると続ける。
「陸上経験から、スポーツ番組を主軸にしていく可能性が高いでしょう。関西テレビから中途採用を経て、2022年の北京オリンピックキャスターに抜擢された同局の竹崎由佳アナの後継者にもなれそうです」
一方の宮本アナも負けていない。
「まだ2年めということで、テンポやトーンなどのアナウンス技術は成長過程ですが、現在、担当している『FNN Live News α』の『αすぽると!』キャスターや『Live News イット!』のフィールドキャスター、CSの『プロ野球ニュース』やスポーツ中継で、キャスターとしての実力を積み重ねていけば、番組をメインを張っている宮司愛海アナ、堤礼実アナの後任として活躍できると思います」(同前)
テレ東とフジのスポーツ報道は安泰ということか。