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「右目が開かない!」元フジ笠井信輔アナ「帯状疱疹」で入院2週間「こんなに怖いものだとは」…専門家が教える症状と治療

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記事投稿日:2025.10.08 18:30 最終更新日:2025.10.08 20:02
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「右目が開かない!」元フジ笠井信輔アナ「帯状疱疹」で入院2週間「こんなに怖いものだとは」…専門家が教える症状と治療

フリーアナウンサーの笠井信輔氏

 

 9月26日、帯状疱疹の悪化で右目が開かなくなり、緊急入院したことを明かしていた元フジテレビフリーアナウンサー笠井信輔氏。10月7日、Instagramを更新し、2週間ぶりの退院を報告、ファンからは安堵の声があがっている。

 

 7日のInstagramでは、サングラス姿の動画を投稿した。体調は万全だとしたが、「目の方はもう少し時間がかかるんですけれども、2週間髭剃らなくても、これぐらいしか生えないのが私のちょっと悲しいところでして」と、口ひげと顎ひげが少し増えた無精ひげ姿を見せた。

 

「でも、カバン持ってこれから家帰って、また社会復帰しますんでよろしくお願いいたします」と話し、最後にサムアップする姿を見せた。

 

 笠井氏は添えた文章で、帯状疱疹について《こんなに怖いものだとは思っていませんでした もっともっと備えておくべきでした》とし、《私の場合、様々な事情が重なって、大きな病院で診てもらうのが遅れてしまい重症化 右目が開かなくなりました 「帯状疱疹の合併症としては、極めて珍しい症状」そんな診断もうけてしまいました しかし、徹底的な入院治療の結果、体はすっかり良くなりまして 心配されていた右手のしびれ、麻痺もなくなりました》などと報告した。

 

 笠井氏は、2019年12月、悪性リンパ腫に罹患していることを公表。2020年6月には悪性リンパ腫が完全寛解したことを報告していた。

 

 そうしたことから、病名がわからなかった26日の段階で、笠井氏は《恐れていたのはーーがん、リンパ腫の再発です。「入院」と聞けば、悪性リンパ腫はいろいろなところに出現するので、目に悪さをしているのでは、という感覚になりました さまざまな検査の結果、がんの再発ではないだろうということがわかり、ひとまずほっと一安心》とInstagramに心境をつづっていた。

 

 笠井氏の退院の一報にコメント欄には《ホッとしました》《良かったです!帯状疱疹 怖いですね》《退院おめでとうございます》と安堵の声が相次いでいた。

 

 帯状疱疹とはどんな病気なのか。

 

 日本皮膚科学会専門医で、まりこの皮フ科の本田まりこ院長に話を聞いた。

 

「帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスが引き起こす感染症です。ウイルスは、ふだんは神経の根本部分に潜伏しています。その人の免疫、正確には細胞性免疫ですが、それが下がってくると再活性化して、知覚神経を伝わり、表面に出てくるのが帯状疱疹です。

 

 通常は5歳以下で水ぼうそうを発症し、20年くらいで細胞性免疫が落ちるので、20代くらいから見られはじめます。しかし、お子さんが水ぼうそうになったりして、周りに水ぼうそうの方がいると免疫が上がりますので、30代、40代で発症率は少し下がります。

 

 その後、50代でまた免疫が落ちるので、発症する人が急に増えてくるのです。年齢的には70歳でピークになります」

 

 帯状疱疹を発症すると、どのような症状が出るのだろうか。

 

「帯状疱疹は神経や周辺組織を破壊しながら出てくるので、非常に痛いです。最初に感覚神経節(知覚神経節)、神経の根元でウイルスが増殖し始めるので、発疹は出ず、まず痛みだけが起こります。

 

 そして、4〜5日経つと、痛いところの皮膚に赤い発疹が出てくる。発疹が出ず、痛みだけ出る時期に病院を訪れた方だと、帯状疱疹だと診断できない場合もあります。

 

 帯状疱疹は顔だけでなく、全身のどこにでも出てきます。体の左右のどちらかに出るのですが、その理由はわかっていません。骨折したり、打撲したりするとその領域に帯状疱疹は多く出ます。

 

 外傷により炎症が起こるためで、炎症により神経部分に信号が行き、その神経で眠っていたウイルスが活性化して、その領域に帯状疱疹が出ることになります」

 

 笠井氏は62歳なので、年齢的にも免疫が落ちてくるタイミングとみられるが、それ以外にも、悪性リンパ腫に罹患していたことが関係している可能性もあるという。

 

「病気や治療などにより、細胞性免疫が普通の人よりも落ちているので、帯状疱疹には普通の人よりはなりやすいし、重症化しやすいです。たとえば、抗がん剤などを使用している方は若くても細胞性免疫が落ちて帯状疱疹になることが多いです。

 

 ほかにも、白血病や糖尿病の人は非常に帯状疱疹になりやすく、重症化もしやすいです。リウマチの患者さんも免疫抑制剤を使う場合がありますので、非常になりやすいです」

 

 笠井氏は目が開きにくいという症状が出たとのことだが、その理由はーー。

 

「帯状疱疹は、発疹が出てから3日以内に抗ウイルス薬の内服または点滴をすれば、1〜2週間であっさり治ってしまいます。しかし、それ以上たつと神経が破壊され、皮膚も破壊されることになりますから、顔に症状が出た場合、顔面神経麻痺がおこることもあります。

 

 動眼神経が関係すると、目が開かなくなるんです。顔面神経麻痺は目が閉じられなくなるので、笠井さんの場合、動眼神経麻痺ではないでしょうか。これだと目が開けられなくなります」

 

 非常に恐ろしい病気だが、発症を防ぐ方法もあるという。

 

「帯状疱疹にはワクチンがあります。2025年度から65歳以上の高齢者に帯状疱疹ワクチンを国が補助しており、厚生労働省が打つことを推奨しています。

 

 このワクチンを打っていれば、心筋梗塞、脳梗塞、認知症にもなりづらいというデータも最近出てきたので、ますますワクチンを打ちましょうということになっています。

 

 先ほど持病のある人やがんの治療をする方はなりやすいと話しましたが、そういう方は65歳を待たないで、その前に帯状疱疹ワクチンを打っておいたほうがいいと思います」

 

 帯状疱疹には十分に気をつけたいものだ。

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