
朝ドラ『ばけばけ』で主演を務める髙石あかり
10月9日、髙石あかりが主演を務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第9話が放送され、共演者・岡部たかしのヘアスタイルが話題沸騰、トレンド入りした。
同作は、明治時代に来日し、『怪談』などを執筆した作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とその妻・セツをモデルとした夫婦の物語。ヒロインの松野トキ役を髙石、その夫のレフカダ・ヘブン役をトミー・バストウが演じる。
「第9話ではトキの2度目のお見合いが描かれました。前回は父・司之介(岡部たかし)の髷(まげ)が原因で破談に。今回、司之介は髷を切るも、相手はまだ髷を結っていたという思わぬオチが待っていました」(芸能記者)
見合いの席に、落ち無武者スタイルで現れた司之介に、Xでは、
《朝から腹筋痛になるほど笑いました》
《嫌なことあっても落ち武者思い出して乗り越えれそう》
《笑いすぎて、バス乗り遅れそうになった》
といったコメントが集まり、「落ち武者」もトレンド入りを果たした。
本編をリアルタイムで見ていたのだろう、トレンド入りを知った髙石本人が、《おはようございます 落ち武者がトレンド入りしていて笑っています》と、自身のXでつぶやいた。
「さらに、このポストを知った、脚本を手がけるふじきみつ彦氏は、《今朝はまだ見られていなくてトレンドの落ち武者がうちの落武者のことだと今知りました》と投稿。ヒロインと脚本家の和やかなやり取りも話題となりました」(同)
朝ドラといえば、前作は国民的キャラクター『アンパンマン』の原作者・やなせたかし氏と妻の暢(のぶ)さんをモデルにした『あんぱん』。今田美桜がヒロインを務めた同作は好評で、全話の世帯平均視聴率16.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)を記録した。今作の評判はどうなのか。
「『ばけばけ』も “夫婦もの” ですが、知名度の点でやなせ夫婦には及びません。また『あんぱん』には、松嶋菜々子さんが好演した突飛な母や、阿部サダヲさんが演じた風来坊のパン職人のような異色キャラクターが作品を彩りましたが、『ばけばけ』の登場人物には地味さが否めません」
それでも『ばけばけ』なりの “ほのぼの” とした面白さに魅力を感じる視聴者が多いようだ。
「松野家の登場人物がユーモラスに描かれています。10日放送の第10話では、トキが見合い相手と散歩するなか、戻りを待つ父・司之介、母・フミ(池脇千鶴)、祖父・勘右衛門(小日向文世)が、人の家の柱に向かって突っ張りをおこなう、“てっぽう” シーンが、シュールながらなごむと話題に。
派手さはありませんが、ゆったりとしたテンポのなかでクスッと笑えるシーンもあります」(同)
初回の世帯視聴率が16.0%で幕を開けた『ばけばけ』は、9日の放送回も15.6%と大崩れはしていない。好評のうちに完走することを祈りたい。