
SixTONES(JR東日本の『Enjoy! SixTONES, Enjoy! ShinKANSEN.』キャンペーンHPより)
10月10日、JR東日本が10月1日から東京駅・上野駅・大宮駅の新幹線ホームでの発車メロディとして使用されていた、6人組アイドルグループ・SixTONESの楽曲『Shine with U』の使用中止を突如、発表。ファンの間で動揺が広がっている。
「SixTONESはもともと、新幹線で行く東北の旅の魅力を伝えることを目的とした『Enjoy! SixTONES, Enjoy! ShinKANSEN.』のキャンペーンに起用されていました。その関係で9月に、新曲『Shine with U』がタイアップとして発車メロディに使用されることが発表されていたのです」(芸能プロ関係者)
JR東日本のキャンペーンサイトには、「新幹線の発車メロディ使用中止について」という文章が掲載。冒頭では、今回の楽曲とのタイアップが好評を得ていたことが報告された。しかし、《ホーム上で柄の長い集音マイクを使用して録音を試みる方が目立つようになり、安全面での懸念が生じました》と説明。さらに、高圧電流の影響で感電する恐れがあるなどの注意喚起をしたうえで、《安全を最優先に考え、タイアップ曲の発車メロディの使用を中止し、元の発車ベルに戻すことといたしました》と、苦渋の決断に至ったことが記されていた。
現在、東京駅・上野駅ですでに中止、大宮駅についても順次、中止していくとしているが、この報告にXでは、行きすぎた迷惑行為に憤慨するポストが相次いだ。
《ルールは守ろう。迷惑行為はやめよう。一部の迷惑な行為が、大多数の人に迷惑をかけたり、楽しみを奪ったりするんだよ》
《こんな周囲への配慮が足りない身勝手な行為が原因で中止になってしまったなんて非常に残念です》
《本当に聞きたかった人が聞けなくなった。こんな形で終わるのは本当に悔しい。本人も悔しすぎるよね》
とくに、貴重なタイアップを楽しみにしていたSixTONESのファンの怒りが目立っていた。その背景を前出の芸能プロ関係者が指摘する。
「今回の中止原因となった“集音マイク”は特殊な機材であるため、鉄道や鉄道を取り巻く音の収集や、分析して楽しむ鉄道ファンが持ち込んだものではないか、という声もあがっています。そういった推測のポストを見たSixTONESファンから、『SixTONESファンではなく、鉄道ファンの行為が原因なのではないか』と怒りの矛先が向いてしまっているのです。今回の行動が、SixTONESファンなのか、鉄道ファンなのか、はっきりした区別はついてませんが、迷惑行為であることは間違いないでしょう」
最近では、“推し”にこだわるあまり、まわりが見えなくなってしまう“強火オタク”による迷惑行為が後を絶たないという。
「9月下旬、台湾の台北で行われた中島健人さんの公演『KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 in TAIPEI “N / bias” 凱』で、日本人の来場者が偽造した現地の公的書類を所持していたことがわかり、現地警察に連行されたことが所属事務所を通じて報告されています。公式サイトでは、ファンへのマナーの徹底を呼びかけがされており、波紋を呼びました。こうした、行きすぎた推し活が報道されるたび、SNSでは批判の声があがることで、マナーを守っているファンが迷惑することに加え、“推される側”もイメージダウンしてしまう可能性もあります。あらためて、ファンマナーが問われる時代になっています」(同前)
誰もが笑顔で楽しめる“推し活”であってほしいものだ。