
2025年9月24日、警視庁湾岸署から保釈された清水尋也被告(写真・梅基展央)
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の遠藤健慎が不起訴処分となった。9月24日、麻薬取締法違反で逮捕・起訴されている、俳優の清水尋也被告と共同で大麻を所持した疑いで逮捕されていたが、東京地検が10月10日付で不起訴としたという。しかしその際、複数のメディアで「東京地検は、不起訴の理由を明らかにしていません」と報じられたことに、疑問の声が広がっている。
芸能記者が今回の経緯について話す。
「警視庁は約8カ月前から捜査を続け、遠藤さんが清水被告の自宅に5回以上、出入りする様子を確認し、清水被告とともに大麻を含む植物片を所持していたとして遠藤さんを逮捕しています。逮捕に踏み切るために捜査を重ねていたものと思われますが、それでも不起訴として釈放しました」
不起訴処分の理由の“非公表”をめぐりX上では、
《なんで不起訴?理由を明らかにしていませんって、本当ふざけてる》
《注目度が高い案件は不起訴の理由を提示するべきでは?》
といった声が、相次いで寄せられている。
芸能プロ関係者が、今回のケースについて話す。
「遠藤さんは2009年から子役として活動し、ドラマ『明日の約束』(フジテレビ系)やNHK大河ドラマ『青天を衝け』などに出演してきた俳優です。清水被告とは、2018年公開の映画『ミスミソウ』で共演してから親交を深め、逮捕前の8月18日には、2人でおそろいの白Tシャツを着た写真をInstagramに投稿していました。関係が深そうだっただけに、今回の不起訴処分は意外だと受け止められています」
薬物を使っていた友人の家に、何も知らず何度も遊びに行っていただけなのか……。
「遠藤さんは取り調べのなかで『清水被告の家に行き、大麻のようなものを見たが、私のものではありません』などと、一貫して関与を否認していたそうです。
そして今回、所属事務所のヒラタオフィスも公式サイトで、処分について『捜査機関による捜査の結果、大麻の所持・使用など、法に反する行為はいずれも確認されず、不起訴処分となったと報告を受けております』とつづっています。
一方、清水被告は12月8日の初公判で裁判を受けることが決まっています。映画『ちはやふる』シリーズや『東京リベンジャーズ』シリーズなどに出演し、放送中のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』にも出演予定だっただけに、彼が失ったものは大きいですね」
友人同士だった2人が、明暗を分ける形になってしまった。