
ロケ撮影をする島崎遥香
まだ夏の暑さが残る9月下旬の東京・上野。タイトでミニ丈のワンピースにハイヒール姿で現れたのは、「ぱるる」こと元AKB48の島崎遥香だ。居合わせた通行人が語る。
「上野駅近くの人が行き交うエリアの歩道橋で島崎さんを見かけました。ドラマの撮影のようで、共演者の男性に上目遣いで話していましたよ。体のラインが分かるセクシーなスタイルだったので、“港区女子風”の役柄なのかと思いました。撮影時以外はスマホが気になっている様子で、片時も目を離さなかったのが印象的ですね」
2016年の年末にAKB48を卒業してから9年、「女優としての活動が活発化している」と語るのは芸能ジャーナリストだ。
「島崎さんは2016年10月のグループ卒業発表時に『女優として活動していきたい』という意気込みを語った一方で『女優になりますと言うほどの実力はない』と不安も覗かせていました。島崎さんはアイドル時代の“塩対応”というイメージが定着し、女優としての柔軟な役柄とのギャップが課題になっていたのです。
さらに、AKB48や坂道グループなど、大規模なアイドル出身者は競争も激しく、そのなかでも『かわいい女性』『恋愛ドラマのヒロイン』など、限られたタイプの役に偏ることが多いのが現実です。
そのため、島崎さんは『オファーが来た女優業はすべて受ける』という気持ちで今でも仕事に臨んでいるそうです」
今回の撮影も人気作品のドラマだという。
「原作が大人気で、制作サイドもかなり力を入れた作品ですよ。島崎さんは2025年の夏ドラマ『もしも世界に「レンアイ」がなかったら』(CBCテレビ)で“恋愛感情を持つことが普通ではない世界”という一風変わった設定のなか、恋愛をする複雑な心境を持つ女性を主演で演じきりました。
この作品によって、アイドルというイメージから上手く脱却し、女優としての新しい顔を見せたと思いますよ。いわば、“格が上がった”という印象です。AKB48の卒業生といえば、“ポジティブでキラキラ”したところを売りにする人が多い。一方島崎さんはその点、ネガティブでも等身大でいることを重視しています。この姿勢に同世代の女性からも共感を得られています。この先も、本人のキャラクターを含め、独自の存在感のある女優として活躍できそうですね」(芸能ジャーナリスト)
大女優への階段を歩み始めたというわけか。