
中丸雄一が戻ることなく『家事ヤロウ!!!』は打ち切りとなった
2025年、多くのテレビ番組が惜しまれながら終了した。では、視聴者がもっとも「終わって残念」と思った番組はどれなのか? 本誌はアンケート調査を実施。全国のテレビ好きの20代から60代の女性500人に聞いた。対象としたのは、2025年に終了した主な11の番組だ。そのトップ5を見てみよう。
【第5位】『ダウンタウンDX』日本テレビ系 62票(1993年10月〜2025年6月)
約32年も続いた長寿番組。松本人志の芸能活動休止の影響もあったと思われる。
「松ちゃんがいないので、終わったのも仕方ない。でも、ダウンタウンの2人が揃って復活してくれないかと思います」(40代・無職)
「どんなゲストが出てきても、ダウンタウンのふたりが面白くしてくれた。ゲストのプライベートな一面が知れたりして楽しかった」(20代・医療系)
【第4位】『カズレーザーと学ぶ。』日本テレビ系 64票(2022年10月〜2025年9月)
知れば人生が変わるような新知識をカズレーザーとともに学ぶ“超ハードコア”教養バラエティー。
「最新の科学技術が専門家の解説で紹介されていて、とても学びになった。いい番組だったのに残念過ぎます」(20代・学生)
「頭脳明晰なカズレーザーが、政治や世界情勢に真っ向から切り込んでいく姿が痛快でした。テレビはバラエティばかりですが、こういう番組はあってもいいと思います」(40代・主婦)
【第3位】『行列のできる相談所』日本テレビ系 72票(2002年4月〜2025年3月)
島田紳助がMCをつとめ『行列のできる法律相談所』のタイトルでスタート。法律相談がメインだったが、いつしかトーク番組に。後番組は、SixTONESの『ゴールデンストーンズ』。
「初期の弁護士軍団のころは本当におもしろかった。また当時のコンセプトに立ち返って、ときどきやってほしい」(50代・主婦)
「北村弁護士と橋本弁護士のトークバトルがおもしろかった。ああいう番組をまたみたいです」(60代・パート)
「法律相談だけでなく、いろんな企画に挑戦して楽しかった。日曜夜には欠かせない番組だったのに残念です」(20代・アルバイト)
やはり、初期の弁護士軍団のトークバトルが好評だったようだ。その弁護士軍団からは、橋下徹氏、丸山和也氏、北村春男氏が政治の世界に。
【第2位】『家事ヤロウ!!!』テレビ朝日系 81票(2018年4月〜2025年9月)
家事初心者のバカリズム、中丸雄一、カズレーザーが、基礎から学んでいくバラエティ。イジられ役だった中丸が女子大生との密会報道により、2024年8月から出演を見合わせていた。
「バラエティだけど、家事や調理に役立つ情報がたくさんあって、参考にしていました。残念です」(20代・会社員)
「料理の裏技とか、100均の便利グッズとか、いろんなことを教えてくれるのでいつも見ていました。中丸君はいなくても続けて欲しかったです」(30代・パート)
「紹介してくれる情報が役に立った、参考になった」という意見がほとんど。バラエティとはいえ、有益な番組だったのだ。
【第1位】『サラメシ』NHK 88票(2011年5月〜2025年3月)
「ランチをのぞけば、人生が見えてくる」をテーマに、サラリーマンからOL、社員食堂など、働く人たちの昼食に焦点を当て、その裏に秘められたさまざまなエピソードを紹介。中井貴一のハイテンションなナレーションも人気だった。
「中井貴一さんのナレーションと、人の心が見える暖かい内容が好きで、毎週欠かさず見ていました。スペシャルでいいので、また見たいです」(60代・主婦)
「にぎやかなグルメ番組とは違って、のんびりとした流れは、いつも和みました」(50代・主婦)
「仕事のことも忘れて、何も考えずにぼーっと見るのにちょうどいい番組だった。こんなに癒される番組はなかなかないと思います」(20代・会社員)
「亡くなった主人とよく一緒にみていました。いろんな職業の人が出て、いろんな食事があって、その人の人生が垣間見られて、毎回飽きずに楽しめました。終わってしまって寂しいです」(60代・自営業)
20代から60代まで、まんべんなく票を集めた『サラメシ』。復活希望の声が多数ですよ、NHKさん!