
吉川晃司
10月12日までに吉川晃司が自身の公式サイトを更新。11月12日に文藝春秋より刊行される予定だった自身の著書『職業、吉川晃司』の刊行中止を発表した。
吉川は、《書籍刊行中止の報告です。楽しみにして頂いていた方々、制作に関わった方々には大変申し訳ありません。すべて私の不徳の致すところです》と謝罪。
《この半年間、力を尽くして作成に臨んで参りましたが、理想的な表現法を模索していたさなか、自分で己の人生を解説してはいないかという疑問が湧きそれを払拭できず断念しました》
と理由を説明した。
《いつの日にか、今ならやれるという境地を開拓できたなら、自ら筆を執ろうと思うしだい。何卒ご容赦願います》と、将来的に“自分で書く”と宣言した。もちろん、自伝の執筆をするか否かは本人の問題。だが、注目すべきはその“タイミング”だ。
「発売1カ月前ですからね。すでに書影も公開されており、本当にギリギリでの刊行中止です。語り下ろし形式で作成されていたようですが、細部で吉川さん本人の意向と合わなかったのでしょう。公式サイトでは『石橋は叩いて渡らず泳げばいい』『朱に交わって黒になる』『俺は東京ではヒヤシンス』『ダイヤモンドは路地裏にある』『不条理とワルツを踊る』などの吉川さん独特な語録とともに、半世紀にわたる活動の軌跡や裏話を語った内容だったといいます。《全部ひっくるめて自分の人生。この本で、丸裸になってみようと思う》と本人もコメントしていたんですが、最後の最後で服を着てしまいました」(芸能記者)
Xでは《楽しみにしてたけど、それで良いと思う。語って輝くタイプじゃないもんね》《いつかその時が来るのを楽しみに待ってます》など肯定的なファンが多数だが、疑問の声も。
《発行直前に言うことじゃないよな。どうせ、入稿締め切りに間に合わなくて、催促されたらやる気がなくなったとか言い始めたんだろうな。》
《11/12発売ってことはもう作業も大詰め、プロモーションも動いてるはずで、自分が担当だったら激おこ通り越して眩暈がすると思うわ…これ、美談ってことになってるけどそんないい話じゃないだろうと思ってしまうのはひねくれ者ですかね》
ネット予約は8月からスタートしており、Amazonでは予約特典として吉川晃司本人の音声ダウンロード特典も付いていたが、全部御破算となった。
「先々に吉川さん自身が書く可能性は残されていますが、書籍として出すには他の人の手が入らざるを得ない。その“編集”が気に入らなかったとすれば、今後出版の機会が訪れたとしても、出版社は躊躇してしまうのではないでしょうか。まだ印刷や製本はなされていなかったかもしれませんが、すでに中身は出来上がっていたはず。何が気に入らなかったのか、いまいちわかりませんね。純粋に“吉川晃司の言葉”を届けるとすると、noteやKindleなどでのダウンロード販売など、もっと個人でできる範囲のものにしたほうがいいかもしれません」(前出・記者)
はたして世に出ることがあるのだろうか——。