
佐々木恭子アナウンサー(フジテレビの公式HPより)
10月10日に放送された『サン!シャイン』(フジテレビ系)で、出演していた佐々木恭子アナウンサーの発言が物議を醸している。
この日、佐々木アナは、高市早苗・自民党新総裁の取材のため、長時間待機していた時事通信社のカメラマンが「支持率下げてやる」「支持率下げるような写真しか使わない」などと発言したことに対し、「私はテレビ局員でメディアの一員なので」と前置きをしたうえで、
「私たちは常に情報の発信者であって、伝え手であるという立場として、取材している姿勢も含めて見られているっていう緊張感が必要なんだなと、改めて思います」
と話した。この発言に対し、SNSでは
《おいおい 何年アナウンサーやってるの?》
《相変わらずのピントのズレ。「見られているっていう緊張感」じゃないよ。印象操作する姿勢そのものだろ》
《緊張感なく高市氏サゲした佐々木が上から目線で語っている》
など批判が相次いでいる。視聴者からブーイングが集まった背景には、9月29日、同番組のキャスターに就任したばかりの佐々木アナが、10月6日放送回で、高市新総裁の言葉に疑問を呈したことも影響しているようだ。
「10月4日に初の女性総裁に選出された高市氏は、就任直後のあいさつで、『全世代総力結集で、全員参加でがんばんなきゃ(自民党は)立て直せませんよ』と強調。『(議員)全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます。私自身も、ワークライフバランスという言葉を捨てます 働いて働いて働いて働いて働いてまいります』と決意を表明しました」(スポーツ紙記者、以下同)
これに対して、松嶋尚美は「“働く” というのが今の時代にあってないと言われているが『ぼちぼちいきますわ』と言ったら、それはそれで怒られる」とコメント。「新しく誕生したからもう少し温かい目で応援したい」と話していた。
「ところが、続けて意見を求められた佐々木アナは、高市氏の言葉に『ご自身の覚悟だとはわかりましたけど、いま企業も多様な価値観の働き方を実現するために管理者たちは必死なんで、ガクッとはきました』と苦笑いを浮かべたのです。
高市氏の言葉は政治家個人の覚悟の表明で、一般企業の労働環境とは文脈が異なります。一方で、佐々木アナが現代の働き方改革の観点から懸念を示したことも、一つの視点として理解はできます。ただやはり、政治家の決意と企業の労務管理を同列に捉えてしまったことで、その読解力に疑問を持った視聴者もいたようです」
実際、X上では、佐々木アナの反応に対し、賛同する声がある一方で、
《国家は企業ではない》
《この人が管理職について語る資格はない》
といった指摘があった。
「佐々木アナの抜擢について、同番組のチーフプロデューサーは『佐々木アナは正確かつ真摯に “伝える” 力、そして自身の視点から堂々と “語る” 力、その両輪を兼ね備えた存在』とコメントしています。佐々木アナ自身も『せっかく言葉を使うなら “言葉に愛を”。入社以来掲げていた目標をもう一度自分に言い聞かせ、毎日の生放送、精いっぱい務めさせていただきます』と意気込みを語っていました。
報道番組として、新総裁に厳しい目を注ぐのは当然のこと。ただ、自説を述べようとして、無理筋な批判をしてしまっては、悪目立ちするだけでしょう。同じように、今回の『メディアには見られているという緊張感が必要』との言葉も、頓珍漢な印象を受ける人がいたということですね」
キャスター就任早々のつまずき。「言葉に愛を」と掲げた佐々木アナだけに、これ以上の綻びが出ないことを願うばかりだ。