
『ポツンと一軒家』のMCを務める所ジョージ
10月12日、所ジョージがMCを務めるバラエティ番組『ポツンと一軒家』(ABCテレビ制作、テレビ朝日系)が放送された。すっかり日曜夜の人気番組になったが、今回の内容に不満を抱く視聴者も多かったようだ。
衛星画像のみを頼りに、日本全国の離れた場所にある一軒家を探し、そこで暮らす人物の暮らしを調査することでおなじみの番組だが、この日は日本を飛び出し、海外に赴いた。
「フランスの化粧品会社で働いていたものの、解雇されて養鶏場を始めた夫婦に密着する内容でした。アルプス山脈の南西部で、60年以上前から荒れ果てた土地を整備し、鶏舎も自分たちで建てたエピソードが紹介されたのです」(スポーツ紙記者)
夫婦の絆が垣間見える内容だったが、放送後のXでは
《ポツンと一軒家も、海外に行かれたら、正直、おもんないよな。国内やから、「いやー。あんな所に住んではんの…」ってなるけど、海外ならそんなもんかなで終わるよね》
《この番組海外行ったらダメだろ…》
《日本全国のタイトルから、時々外れてる 海外バージョンは、話が半分入ってこない》
など、不満の声があがっている。海外ロケに疑問を持たれてしまったようだ。
「冒頭のナレーションで『日本全国を大捜索』と読みあげた直後、フランスのロケ映像が流れたため、違和感を覚える視聴者がいたのも無理はないでしょう。もともとこの番組は、日本各地の人里離れた場所にある一軒家を訪れ、自給自足の暮らしをしたり、夫婦で支え合ったりするど、意外な場所で生活する人の心温まるエピソードを掘り起こす内容が親しまれてきました。日本とフランスでは、環境や文化の違いもあり、共感できない人もいたようです」(芸能記者)
2018年にスタートした『ポツンと一軒家』は、日曜日の午後8時に放送され、2022年の年間平均世帯視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、根強い支持を得ている。同時間帯に放送されるバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に並ぶ人気番組になったが、少し前から“海外進出”の気配が見られていた。
「2024年1月、初の海外ロケとして、番組はニュージランドを訪れました。また、2025年10月5日に『大改造!! 劇的ビフォーアフター』との合体スペシャルで、南フランスの山奥にあるオーベルジュ(宿泊施設つきレストラン)を訪問し、今回の放送と合わせ、2週連続で海外企画となったのです。12日の放送回では、合体スペシャルでフランスに行ったものの、取材費のもとが取れず、もう一軒、紹介することになったことを明かしていました。番組の事情もあったのだと思われますが、やはり海外ロケになじめない人もいるのでしょう」(同前)
放送開始から7年。回を重ねるにつれて、番組も苦労することが増えているようだ。
「2019年の『テレ朝POST』のインタビューを受けた『ポツンと一軒家』のプロデューサーは、スタッフがそれぞれ、衛星写真で目ぼしい一軒家を選び、現地に足を運んで確かめている、と明かしています。しかし、空き家や廃墟にあたる確率が7~8割だそうで、空振りになることも少なくないようです。毎週、さまざまな一軒家が紹介される一方、“ネタ切れ”を心配する向きも多かったのです」(同前)
“ポツンと一軒家”は、暮らすのも探すのもたいへんということだ。