
加藤茶(写真・皆川拓哉)
10月13日、特別番組『復活!! 8時だョ! 全員集合』(TBS系、以下『全員集合』)の3時間スペシャルが放送された。「ザ・ドリフターズ」(以下、ドリフ)懐かしのコントが復活したが、番組に出演した売り出し中の「アイドル」の“ものまね”に厳しい目が注がれているようだ。
言わずと知られたドリフの人気番組は、2024年9月から『今夜復活!』シリーズのスペシャル企画として、3回放送されている。
「今回は『全員集合』全803回のなかから、厳選した爆笑コント、流行キャラ、巧みな舞台セットなど、秘蔵シーンが多数紹介されました。ドリフメンバーの加藤茶さんと高木ブーさんはもちろん、沢村一樹さんや中条あやみさん、波瑠さん、さらには、8人組アイドルグループ『timelesz』の原嘉孝さんと篠塚大輝さんらがスタジオに出演しました」(スポーツ紙記者)
抱腹絶倒のコントが流れ、大盛況で幕を閉じた。しかし、一方で、放送直後のXでは、
《全然関係ない人たちの真似事プラス変なアドリブ、アレンジコントなんか見たくないんですよ》
《志村とジュリーの鏡コントをタイムレスの2人がコピーしたとて全く面白くないのがわかったね 誰が笑ってるの?コレ》
《アイドルでもなんでもいいけど、リスペクトが感じられなくてただ番宣の道具にされて悲しい》
など、不満の声が聞かれた。ゲスト出演したtimeleszの2人に疑問を持たれたようだ。
「原さんと篠塚さんは、ドリフで人気を博した『鏡コント』に挑戦しました。一方が鏡に映った姿、もう一方が実際の体に見立てて、志村けんさんと沢田研二さんが左右対称の動きを再現するコントとして知られています。timeleszの2人は序盤から噛み合わず、原さんが本家にないダンスのアドリブを織り交ぜて、観客を湧かせていました。
アイドルが体当たりで挑む姿は、ファンから好評だったようです。しかし、ドリフ懐かしのコントを振り返る番組で、わざわざ不慣れな2人にものまねさせることに違和感を持たれてしまったようです。アレンジを加えるのであれば、本家の名場面を見たいと思った人もいたのかもしれません」(芸能記者)
これまでに計3回放送されている同番組は、『全員集合』第1回めと同じ東京の三鷹市公会堂に一般の親子数百人とタレントを呼ぶ公開収録形式でおこなわれている。ただ、このスタイルに不満を持つ視聴者も少なくなかった。
「ドリフのコント映像を流す最中にワイプでゲスト出演したタレントの反応を映したり、合間に感想を聞く場面が流れます。ただ、SNSでは、『せっかくのドリフを堪能したいのにワイプやゲストが邪魔』という意見もあがっていました。
原さんと篠塚さんは、この番組の後に放送されるtimeleszの冠バラエティ番組『timeleszの時間ですよ』の告知も兼ねて出演したのでしょうが、そもそもゲストは不要で、ドリフだけ見たいという人も多いのです。ただ、局としては、ゴールデンタイムに昔の映像を流すだけとはいかないのかもしれませんが……」(同前)
令和にかつての人気番組を復活させるのは、簡単ではないようだ。