
Adoのベストアルバム(写真・公式サイトより)
10月14日、歌い手・Adoのミュージックビデオが突如、公開中止になった。その際の本人の対応に、一部から疑問の声が上がっている。
「今回、問題となったのは、2025年4月にAdoさんが公開した『愛して愛して愛して』のミュージックビデオです。この曲は2015年、ニコニコ動画に投稿された、ボカロP・きくお氏によるオリジナル楽曲。その後、Adoさんが所属するユニバーサルミュージックが、彼の承諾のもとカバーし、新たにMVも作ったのですが、そのMVのなかに、オリジナル曲に使われていた映像の一部が許可なく使われていたことが判明しました。この映像はもともと、クリエイターユニット『さしたま』が手がけたものです。この無断使用について、所属レーベルと事務所が連名で謝罪のリリース文を発表したのですが、Adoさん本人はXでリリースをリポストしただけでした」(芸能記者)
彼女はその後、21日放送の『バナナサンド』(TBS系)の人気コーナー「ハモリ我慢ゲーム」の参戦を自らのXで告知。番組の公式Xを引用リポストする形で、《King Gnuさんの「白日」と「私は最強」に挑戦します》と詳しく投稿するなど“通常運転”を続けている。
Adoのこうした対応に、Xでは、
《ただでさえ顔も出さないんだから他はちゃんとしなよ》
《顔出して謝るのが普通では?》
といった批判的な意見が寄せられている。芸能プロ関係者も彼女の対応について語る。
「たしかに、直接的にはAdoさん本人の過失ではなく、リリースにも《Ado本人および制作チームは許諾取得の提案や法務確認の手続きを行う立場ではなく、一切関与していない》と明記され、運営側の責任だと強調されています。しかし、彼女の名義で発表される作品である以上、当然、無関係とはいえません。ひとことでも自分の言葉でファンに向けてメッセージを発信したほうが、アーティストとしての誠意が伝わるのでは、という指摘があります」
さらにこの芸能プロ関係者は、謝罪リリース文の表現にもついても疑問の声があると語る。
「リリースには《さしたま様が制作したオリジナルのMVをオマージュする意図はあったものの、著作権に関する認識不足、および法務確認のプロセスを怠ったことにより、そのクリエイティブの一部を無断で使用してしまいました》とあります。文章が理解しづらいことや、『クリエイティブの一部』という横文字を使うことで、何を指しているか曖昧になっているというのです。“絵”なのか“映像”なのか、着想、あるいはアイディアを借用したのか、一読しただけでは理解しづらいということのようです。
X上でも《クリエイティブの一部ってボヤかしてるのがイメージダウン》《なんで制作物とかって言葉を使わないんだろう?》と混乱が生まれています」
『バナナサンド』のようなバラエティでも“顔出し”しないまま出ることが多いAdo。顔を出さないスタイルを貫くなら、言葉だけは尽くしてほしい。