
谷原章介
10月14日オンエアの歌番組『うたコン』(NHK)で、司会の谷原章介が、ザ・ドリフターズ・加藤茶による「死んでもいい」発言に対し、「あと40分だけ我慢してください」と生放送中に返したことが、X上で賛否を呼んでいる。
この日のテーマは「テレビが生んだヒット曲特集」。そこで加藤と高木ブーが番組初出演を果たし、純烈のメンバー3人とともに『ドリフ大爆笑』(フジテレビ系)のテーマソングや『ドリフのズンドコ節』『8時だョ!全員集合』(TBS系)のオープニングテーマ曲、同番組のエンディング曲『ドリフのビバノン音頭』をスペシャルメドレーで披露した。
「パフォーマンスのあと、純烈のリーダーである酒井一圭さんが、子供のころから見ていた面々との共演ができて夢がかなった、とコメントしたときのことでした。
これに加藤さんは、『われわれもね、死んでもいい、かまいません』と応じたんです。純烈の3人が『いやいや、まだまだ』とあわてて否定するなか、谷原さんが『あと40分だけ我慢してください』と、生放送であることを踏まえたツッコミを入れ、会場に笑いが起きました。
加藤さんが『40分でいいのね?』と確認すると、谷原さんは『40分、40分、できたら45分お願いします』と畳みかけたのです」(芸能記者)
X上では、この一連のやり取りについて、《ヨイショしすぎてなくてとても良かった》といった肯定的な意見がある一方、《私が尊敬するドリフの加トちゃんとブーさんにめっっっちゃ暴言吐いててマジで怒りで震えた》《うたコンに出られたのでもう死んでもいいと言う加藤茶さんにあと40分いや45分生きててくださいって言う谷原さん》といった懐疑的な声も寄せられている。
「不謹慎だととらえる声があるのは、ドリフのメンバーが突然の死を迎えてきた過去があるからでは」というのは、ある芸能プロ関係者だ。
「リーダーだったいかりや長介さんは、2004年、72歳でがんで亡くなりましたが、2020年には、志村けんさんが70歳で新型コロナウイルスに感染して命を落とし、2022年には仲本工事さんが道路を横断中に車にはねられ、81歳で急逝しています。
特に志村さんと仲本さんの死は突然で、親族も十分にお別れができない状況だったのです。そうした背景を知る視聴者にとって、谷原さんの返しが冷たく映ってしまったのかもしれません」
一方、加藤の番組中の発言からは、ブラックジョーク歓迎の向きもあったのかもしれない。芸能プロ関係者が続ける。
「『ビバノン音頭』を披露した際、純烈の3人がそれぞれ『歯磨けよ!』『宿題やれよ!』『お風呂入れよ!』と言ったあと、最後に加藤さんが『車に気をつけろ!』と叫んだんです。
これはおそらく、先の仲本さんの交通事故を踏まえた注意喚起のブラックジョークともとれます。谷原さんの『40分』発言も、もちろん本気で思っているわけではなく、こうした加藤さんの調子に合わせたものかもしれません」
加藤茶は82歳、高木ブーは92歳。まだまだ元気でわれわれを楽しませてほしいものだ。