
『月曜から夜ふかし』MCを務めるマツコ・デラックス
10月21日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、バラエティ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系、以下『夜ふかし』)の編集に関して、放送倫理違反があったとする意見書を公表した。長く人気を博してきた番組だが、最近は不穏な事態が続いている。
『夜ふかし』は、3月24日の放送で、街頭インタビューに応じた中国出身の女性が話していない内容を意図的に編集し、「中国ではカラスを食べる」という内容で放送した「ねつ造編集」が指摘されていた。4月にBPOが審議入りを発表していたが、今回、放送倫理違反が認定されたのだ。
「意見書によると、取材したフリーのディレクターが別の話題で出てきた発言も含め、順序を変えてつぎはぎし、虚偽の内容に編集したとされています。BPOは、『恣意(しい)的な編集によって(取材対象者の)実際の発言とはまったく異なる内容で放送された』と指摘しました。
番組では、4月から5月にかけて街頭インタビューを中止し、過去の映像を流していましたが、5月12日に街頭インタビューの再開を告知し、以降は通常どおり放送していました。今回の認定で、番組のイメージダウンは避けられません」(スポーツ紙記者)
BPOの認定を受けて、日本テレビは『夜ふかし』のホームページで《2025年10月21日にBPOから通知された「月曜から夜ふかし」に関する意見を真摯に受け止めております。ご指摘をふまえて再発防止に向けた体制の強化や社員・スタッフの研修に取り組み、今後の番組制作にいかしてまいります》と、コメント。今後も放送は継続すると見られるが、Xでは
《番組は終了させるべきやろ》
《日テレは全く反省しないのでは?》
《日本テレビのバラエティ班は面白ければ何でもアリって感覚なんだろうね》
など、厳しい声が見受けられる。
2012年にスタートした『夜ふかし』は、マツコ・デラックスと「SUPER EIGHT」の村上信五がMCを務め、10年以上にわたって人気を博してきた。しかし、ここのところ「ねつ造編集」以外にもネガティブな話題が多い。
「番組の名物出演者である、将棋棋士で投資家の『桐谷さん』こと桐谷広人さんが、10月14日のXで《夜ふかしに出て、他のバラエティは出演禁止になりました(いろいろ出ると視聴率が落ちるとのことで)》と、番組の内情を暴露したのです。過去に、料理研究家のリュウジさんも『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)に不定期出演していたところ、フジテレビの同じ時間帯の『ノンストップ!』に出演したことで起用されなくなったことを明かしていました。桐谷さんの投稿で、出演者を囲い込むような日本テレビのやり方に、あらためて疑問を持たれてしまったのです」(芸能記者)
スタッフの動向に加え、メインMCであるマツコと村上も“限界”をほのめかしたことがあった。
「8月25日の放送回で、マツコさん、村上さんがそろって体調不良で欠席し、MC不在で放送する異例の事態になりました。2人は9月8日の放送で欠席を謝罪したうえで、『限界が来てますよ』『じいさん2人でやってるんですよ』と、漏らしていたのです。冗談まじりに話していたものの、マツコさんは5月ごろからSNSで頬が少しこけて見える“激やせ”を心配されていました。8月には腰の亜脱臼を明かしており、体調を心配する声があがっています」(同前)
放送は13年め。続く“苦難”を乗り越えられるか。