
鈴木福
全国各地で相次ぐクマ被害を受け、鈴木福が主演する映画『ヒグマ!!』の公開延期が10月24日に決定した。当初は11月21日に封切られる予定だったが、先延ばしになった公開時期について、Xでは「ほぼ永遠に無理」ではないかという悲観的な声もあがっている。
映画は「闇バイトVSヒグマ」という対立構造を描く物語。鈴木がとある事情で進学を断念し、母を支えるため闇バイトに手を染めるなか、ヒグマと対決することになるというストーリーだ。
「製作委員会は公式コメントで、《昨今のクマ被害に遭われた方々、そしてクマの出没警報の下で日々を過ごされている地域の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます》としたうえで、《現実の被害が続く状況を真摯に受け止め、関係者と綿密に協議を重ねた結果、落ち着いた環境の中で映画を楽しんでいただける公開時期を再調整することといたしました》と、公開延期の経緯を報告しています」(芸能記者)
この映画をめぐっては8月にも、クマ被害の拡大を受け、企画・プロデュースを手がける佐藤圭一朗氏が公式サイトで説明していた。
「作品について『“自然と人間の境界線”を真正面から描いたフィクション』と強調し、観客が『現実との距離を意識しながら、あくまで“映画体験”として向き合っていただけるよう、最大限の注意を払ってまいります』と宣言していたのですが、急増するクマ被害を前に、延期せざるを得なかったようです」(同前)
今回の発表を受け、Xではこんな声が。
《確かに今はタイミング悪いかもしれないけど、それだとほぼ永遠に無理だよね》
《今の状況で延期するなら、ずっと延期しそう…》
公開の可能性について、同情に近い声が大勢を占めている。
連日のように報じられているクマ被害。山形県内でのクマの目撃件数は1500件以上となり、統計開始以来の最多記録を更新した。また福島県は、約3000万円の補正予算を組み、市町村を支援する緊急対策事業に乗り出した。さらに岐阜県白川村では、恒例の紅葉ライトアップが、クマ出没の相次ぐ状況を受けて中止となるなど、深刻さを極めている。
致し方ない判断と思われるが、割を食ってしまった形になったのが鈴木福だ。
「最近は、『ZIP!』(日本テレビ系)の木曜パーソナリティーやバラエティ番組などで活躍しています。そんななか、この映画は彼の俳優としてのイメージを再び印象づけられる作品になったはずでした。しかし今回は事情が事情だけに、製作委員会の苦渋の決断を飲むしかないでしょう」(芸能プロ関係者)
気になるのは、制作側が語る《落ち着いた環境の中で映画を楽しんでいただける公開時期》だ。クマ被害に有効な対策が打たれればよいのだが……。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







