左から吉田美月喜、南沙良、出口夏希
華やかなレッドカーペットが敷かれた東京・日比谷。「第38回東京国際映画祭」の開幕式に、次世代の映画界を背負う若手女優たちが勢ぞろいした。なかでもひときわフラッシュを浴びたのが、出口夏希、南沙良、吉田美月喜の3人だ。
「彼女たちは『Nippon Cinema Now部門』に出品された『万事快調〈オール・グリーンズ〉』で登場しました。出口さんと南さんはW主演を演じ、吉田さんも共演しました。
同映画は2026年1月に公開予定で、高校生たちの衝動性や不器用さ、まっすぐ生きようとする姿が描かれている青春映画です。未来の見えない田舎町で暮らし、ラッパーを夢見る朴秀美を南さん、陸上部のエースで映画好きな矢口美流紅を出口さん、そして漫画を拠りどころにする毒舌キャラクターの岩隈真子を吉田さんが演じ、同好会『オール・グリーンズ』を結成。
夢をかなえ、この町を抜け出すには一攫千金しかないと考え、禁断の課外活動を始めるという展開です。新進気鋭の女優3名のキャスティングに注目が集まっています」(映画誌ライター)
演技もさることながら、映画祭で注目されたのは彼女たちの衣装だ。後ろを向くと背中が大きく空いたイエローのドレスで観客の目を引いたのは出口だ。
「前から見ると露出が少なく、知性と気品を感じさせますが、後ろ姿では大胆に背中を見せるギャップが非常に効果的で、品よくセクシーという難易度の高いスタイルを完璧に成立させています。海外のレッドカーペットにも通用する完成度だと思います。
一方、南さんの着用している衣装は、『TanakaDaisuke」という日本のファッションブランドで、お値段は約25万円です。2021年に設立された新しいブランドで、『おまじないをかけたようなお洋服で、自分のなかにいるまだ見ぬ自分と出会えますように』というコンセプトで、ロマンチックで幻想的なデザインが特徴ですよ。
映画祭に登壇していた柴崎コウさんも、6月27日に映画『でっちあげ』の舞台あいさつで着用しており、ファッション業界でも注目のブランドです。
背中の大きく開いたカッティングと、そこに流れるように結ばれたチュールのリボンディテールが南さんの肩甲骨ラインを強調したほか、美しいデコルテも露わになっています」(スタイリスト)
吉田については、こう評価する。
「とくに注目したいのが、透け感と縦ラインのバランスです。生地に織り込まれた細かなプリーツが、スタイルをすらりと見せています。また、ノースリーブで鎖骨をすっきりと見せつつ、ジュエリーを極限まで控えていることで、吉田さんのナチュラルな存在感を最大限に引き出していると思います。
いずれにしても彼女たちの透明感と美スタイルが衣装を際立たせていることは間違いありません」(同)
スクリーンのなかだけでなく、レッドカーペットでも三者三様の輝きを放った若手女優たちの、今後の活躍を期待したい。
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